明日で卒業
今でもはっきりと覚えてる
音駒に受かった時、
クロがこれでもかと喜んでくれた事
お互い制服を着て一緒に入学式に行ったこと
文化祭の買い出しを手伝ってくれた事
クロの春高に応援に行ったこと
クロが私に笑いかけてくれた事
クロと帰り道でアイスを買って食べたこと
クロと、、、
なんだ
まだ私、クロのこと大好きじゃん
高校の思い出を振り返ろうとすると
いつだってクロのことを思い出してしまう
もう、吹っ切れたはずなのに、
なのにどうして?
なんで、クロが私の心を占領してるの?
クロからのLINE
夜中なのにも関わらず送ってきたその内容は
私にとってはとても重いものだった
あの場所
いつも私とクロと研磨でバレーをした公園
小学校の運動会のかけっこで
1番だった時
その公園でクロが練習に付き合ってくれたっけ、
中学の時の駅伝選手に選ばれた時だって
3kmを私よりも猛スピードで走るクロを
追いかけているうちに
どんどんタイムが上がった
何をするにも、クロが一緒だったから、、、
久しぶりのその場所は
あの日のまま時間が止まったみたいだった
あぁ、私の大好きな声
大好きな人
何を話されるかはもうわかってる
泣きたくないのになぁ
高校生活が、終わる
その前に
私たちは素直にならないといけないのかも、













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。