第2話

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2023/11/27 12:51
ころん
ついたよーお
そう言われて視線を向けた先には、
普通より少しばかり大きいマンションだ。
ころん
ここ僕ん家
莉犬
ほう……
ころん
さ、入るがいー!
莉犬
あ…どうも……
案内されて入ってしまった。
???
まったく遅いですね______って……
隣から、ひょこっと黄髪の男の子がでてきた。
???
どちら様で……
俺は怖くて、目を丸くした。
ころん
莉犬っていうんだよ
???
……また拾ってきたんですか、
また、?
ころん
悪いかよ
???
どーするんですかこの子!
この黄髪少年一体誰。
ころん
養うー
???
まさか、僕みたいにする気じゃないでしょうね!?
僕みたいに、?
ころん
落ち着いて落ち着いて











ころん
する
???
はぁぁぁあ!?
莉犬
あ、あの……
どうやら黄髪少年がブチ切れている。
???
ああ、ごめんなさい
るぅと
申し遅れました、るぅとっていいます
莉犬
どうも……
るぅと、さん、。
どこかで聞いたことがあるような。ないような。
るぅと
どうせなら早くここから逃げた方がいいですよ
逃げた方がいい、?
るぅと
あの猿に支配されちゃいます
ころん
誰が猿だよ
ころん
その言い方やめてくんないかな
るぅと
事実じゃないですか、いちいち五月蝿いですよ
ころん
すみませんでした
ボーッと2人のやりとりを眺めながら考えた。
じっくりと考えた。
るぅとって名前、テレビで聴いたんだ。
確か___________
るぅと
莉犬、ちょっとおいで
莉犬
は、はいっ…!











るぅと
聞きたいことはそれだけですか
莉犬
え?
まさかこの人も。
るぅと
僕が3年前行方不明になった、












るぅと
家出少年ということ、それだけですか?
やっぱり心が読めるんだ。
そう思いながらこくりと頷いた。
莉犬
あっ…と…えっ……
莉犬
他に聞いていいんですか……?
るぅとさんは、
怖恐れながらも質問をした俺に、
彼はくしゃっと笑った。
るぅと
あははっ、いいですよ
莉犬
えーと…えーと……
莉犬
ね、年齢とかっ…
怖くても聞いた俺偉すぎ。
るぅと
年齢ですか?年齢は今年で15歳です!
るぅと
莉犬は?
莉犬
じゅ、14…歳……
るぅと
もしかして誕生日って今日ですか?
うん!そうなんだよ!と言うように首を縦に振った。
るぅと
今度誕生日プレゼントでも買いに行きましょ!
莉犬
い、いいんですか、?
るぅと
はいっ!
嬉しさのあまり、笑顔が溢れた。
ころん
僕が第一号!るぅとくんは第二号だよ
急に出てくるのでとても驚いた。
るぅと
急にでてきますね
るぅと
そろそろそのお面を外したらどうなんですか
そういえばずっとお面をつけている。
ころん
ああ、忘れてた
そう言って外したお面の後ろ側。
綺麗な碧い瞳だった。
つい見とれてしまうような、そんな顔だ。
ころん
これが真のころんだー!はっはっはー!
るぅと
何言ってるんですか
この顔からあの声が出ているとは思えない。
莉犬
変声機……?
ころん
え、今変声機って言った?
るぅと
顔はいいのに声がヤギみたいだからですよ、きっと、
るぅとさんはニヤリと笑っていた。
るぅと
でもね莉犬!ころちゃんはたまーに!ほんとにたまーに!イケボになるんですよ!
イケボ。
ころんさんのイケボ。
それは興味深い。
るぅと
ね!聞いてみたいですよね!
莉犬
き、聞いてみたいです…!
ころん
自然に発生するものであってなあ!
自然に発生する。
めっちゃ興味深い!!!
莉犬
楽しみにしてます……!
ころん
あははっ、楽しみにしてろー!
と言ってもいつ聞けるのだろうか。
明日?明後日?
うーん……________
莉犬
るぅとさんのイケボとかっ、
俺はにっこりと笑ってそう言った。
るぅと
えっ。り、莉犬?
ころん
はははー!罰当たりー!
るぅと
莉犬どうしたんですか!莉犬!
体を前後に揺さぶられる。
るぅと
ころちゃんのせいで…莉犬が……
ころん
なんでだよ
楽しい。
こんなの何時ぶりだろう。
そうだ。生まれてから、こんな感情なんて、













______なかったんだ。
こるく
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こるく
感動しました
こるく
これからも頑張るので応援よろしくお願いします!
こるく
おつぷりー!

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