意地悪そうにそう言う奏斗とは裏腹に…
なんて、思っちゃうんだけど
ちゃんと支度はする
ポトス
扉のほうを向くとフードを深く被った風鈴生と見るからに街の外から来た男性が立っていた
カウンターに座っていた桜は立ち上がると
男性の方へ一目散に行き、服を掴もうと手を伸ばす
だが、その手はあと数ミリ前で止まっていた
低く威圧感のある声が店内に響く
生憎、お客は桜以外居ない
桜の腕を握る彼女の手はほんとうに女なのか疑うほど強く、桜は顔をしかめる
だが、彼女はお構い無しにギリギリと力を強める
フードがパサッと落ち、顔が見える
奏斗はポコッと優しくあなたの下の名前の頭を叩く
パッと手を離すと桜にではなく奏斗に謝るあなたの下の名前は不貞腐れた子犬のようだった
ことはに声をかけ注文すると奥の席へと座る











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!