第15話

13)記憶
1,627
2023/09/23 09:46 更新
少し時は戻って、、、


少年探偵団は、新一と遊んだ後、博士の車で送ってもらっていた。

ちなみに、灰原は病院に残っている。
少年探偵団を帰した後、博士はまた病院に戻るつもりだからだ。

そして、光彦がある疑問を抱き、車を運転中の博士に話しかける。
円谷光彦
博士、灰原さんって本当に風邪なんですか?
吉田歩美
そうそう!病院にいたのって、灰原さんが風邪だからじゃなくて、新一お兄さんのお見舞いのためだったんじゃ…
小嶋元太
元気そうだったもんなっ!!
円谷光彦
なんなら学校に来てる時より……
阿笠博士
ギクッ…
阿笠博士
(哀くん…そういえば、風邪と言って学校休んでおったな…)
阿笠博士
確かに今日は元気そうじゃったな…
ははは…
円谷光彦
はかせー…誤魔化してません?
吉田歩美
もしかして…哀ちゃんって、新一お兄さんのこと好きなの?
吉田歩美
哀ちゃん、新一お兄さんが笑うたびに、嬉しそうだったもん…
だから、学校休んでまでお見舞いに…
円谷光彦
すっ好きって!!!!
歳離れすぎじゃあないですかっ?!
円谷光彦
でっ…でも…
灰原さん、大人っぽいですもんね…
確かに、新一さんの方が…
円谷光彦
こんなボクより…ボソボソ…
阿笠博士
いっいやぁ、そうじゃないと思うぞ??
円谷光彦
ほっ本当ですか…??グスン…
小嶋元太
どうして光彦、そんな残念そうなんだ?
円谷光彦
いっ言わせないでくださいよっ!/////
阿笠博士
歩美くんの言う通り、
哀くんは、新一が笑うたびに嬉しそうじゃった…
円谷光彦
阿笠博士
その理由は、詳しくは言えんが…
阿笠博士
君が心配してることじゃないぞ?
円谷光彦
信じていいんですね…?
阿笠博士
あぁ。
円谷光彦
(よっよかったぁ…)

恋愛感情ではないぞ、光彦くん。



哀くんが嬉しそうなのは…
















きっと…















新一がまた、“本心から”の笑顔を見せてくれたからじゃろうな…


























少年探偵団が来てから数日が経った。






休日。








どうやら大阪から、服部平次という青年が来るらしい。(戻ってくる…??)









オレが目を覚ましたばかりの時…




記憶を無理に思い出さなくてもいいって、関西弁で言っていた人だ…





彼のその関西弁が、なぜか懐かしく思える。







きっと、よく一緒にいたんだろうな。



















服部平次

米花中央病院。





平次は新一の病室へ向かっていた。























まだ、蘭の目は覚めない。





















新一がもし記憶を取り戻した時には、

また、悩んでしまうだろう…



















また、自分を責めてしまうだろう…

















平次にはやはりわからなかった。








新一にとって、どちらが幸せなのか。

記憶を取り戻すべきか、もしくは…。








このまま…蘭の目が覚めなかったのなら…

忘れてしまった方がきっと楽だろう。









彼女が意識を取り戻した時…

新一の記憶がなかったのなら…









彼女は悲しむに決まっている。

新一自身も、彼女のこと全てを思い出せないまま…。

共に生活していくことになる…
服部平次
どっちが…ええんや…
世良真純
あっ服部くんじゃないか!
服部平次
おっ?!
ああ、姉ちゃんか…
服部平次
自分も、工藤の見舞いに?
世良真純
あぁ。
その後に蘭くんの様子も見にいくよ…
服部平次
…1つ…聞いてもええか?
世良真純
ん?なんだい?
服部平次
工藤が何もかも思い出すか忘れるか…
服部平次
どっちがええと思う…?
世良真純
服部平次
まぁ、オレたちが決められるもんとちゃうけどな…
世良真純
…ボクは________







ボクは、彼と全く同じ意見だった。




結局、どちらとも言えない…

















ボクだったら…どうなんだろうな。











ボクが工藤くんなら…















思い出したいかもしれない。

















家族のこと、友達のこと…大切な人のこと、思い出…
















辛いこともしっかり背負って生きていきたい…かな。













だけど、当事者になってみないと本当のところはわからない。












辛いことを背負って生きる。













簡単に言ったけど…














彼にとっては、大きなことで…難しいことかもしれない。












工藤くんが進みたい道を、ボクは応援するよ。











ずっと支える。支えてみせる。














それがたとえ…辛くて、苦しくて…逃げ出してしまいたくなるような道だとしてもね…













平次と世良が、新一の病室に入った。










服部平次
すまん、工藤。絶対、次の休日来る言うたけど、少し日ぃ経ってもうたな…
世良真純
ごめんな、工藤くん。
工藤新一
謝らないでくださいよ、、
工藤新一
色々とお忙しいでしょうし…





新一は、申し訳なさそうに、微笑みながら言った。





工藤新一
それに、、、、
ほらっ、もう怪我も治ってきてるんです。お見舞いなんてそんな…





そう続けようとした時、世良がそれを遮った。
世良真純
敬語なんか、使わなくていいよ、工藤くん。いや、使わないでくれ^ ^
服部平次
せやせや、工藤がオレたちに敬語使うん聞くと、調子狂ってもうてなぁ???
平次が椅子を準備しながら言った。


世良に合わせて、あえて明るい口調にした。





世良の分の椅子も並べる。
服部平次
ほい、姉ちゃん。
世良真純
おっ、ありがとな。
そう言って、2人は腰掛けた。
工藤新一
敬語…使わなくていいんですか?
世良真純
ハァ…
さっきからぁ、、、
服部平次
ええって言うてるやろぉ?
工藤新一
えっと…
ジロジロみないでいただけると、、、
服部平次
んん?????
いただけると…????
そら謙譲語やなぁ…????
世良真純
謙譲語はもちろん敬語だぞ????
工藤新一
あっと…はい。気をつけまs((((((((ジロッ
工藤新一
あっ…あぁ、もう使わねーよ…
世良真純
よしっ^ ^
服部平次
ええ子やなぁ!
工藤新一
いい子って…はは、、、
オレは子供かよぉ…
もうコナンじゃねーんだぞ??
世良真純
だけどぉ、、、
服部平次
オレたちにとって工藤は、、、
世良真純
まだ小学一年生だからなぁ〜!
あっははっ!!
服部平次
せやなぁコナンくん??
工藤新一
おいおい、、、
今は工藤新一だっつーの!
工藤新一
それ灰原にもいじられたんだけど?!
服部平次
おぉ、それだけ工藤がかわええっちゅうこっちゃなぁ!!(ニヤニヤ
工藤新一
…可愛いって、オレ男だぞ???
ってか、2人ともさっきから笑いすぎだって、、、あっはははっ!





世良と平次は笑っていた。








新一もそれにつられて笑う。








彼らは明るい声に包まれた。











平次と世良は、ただホッとしていた。























新一が笑っている。



























いつもの口調だ。




いつもの彼だ。






















どれほど、彼女を巻き込み、怪我をさせてしまった記憶に縛られ、苦しめられていたんだろう。


















想像もつかない…。























服部平次
ほんでな、この事件の犯人は…
工藤新一
彼…なんだろ?
花屋さんの店員の。
世良真純
えっ、そっちなのか?!
世良真純
ボクは、女性の方かなって…
服部平次
正解は…工藤の方やな!
工藤新一
よしっ^ ^
世良真純
あ〜…流石だな、工藤くん…
世良真純
ボクの方が、頭は元気なのにぃ…
服部平次
たっ確かに…
工藤新一
ハンデあるな、これ。
そう言って、新一は包帯の巻かれた自分の頭を指差し、苦笑いした。







彼らは、自分たちの過去解決した、事件の話で盛り上がっていた。




1人が事件の概要を説明し、他の2人が犯人を当てるゲーム。







新一の推理力は健全なようで、、、、
服部平次
工藤はコナンの姿でも、事件解いてたんやで?
工藤新一
えっ…怪しまれなかったのか?
服部平次
工藤のおかげでこっちもほんまに大変やってんで?!他人の目お構いなしで推理しよって…
工藤新一
はは…
世良真純
誰かに正体を疑われるたびに、キミは何かしらのトリックを使って、誤魔化してたけどね^ ^
工藤新一
トリックねぇ…
工藤新一
”誰を“誤魔化してたんだ?
世良真純
っ…それは…
世良真純
いろんな人だよ!!
服部平次
あぁ、警察関係者とかやな!
工藤新一
……
工藤新一
(今…世良の表情が一瞬だけ固まった。何か隠してる。)









今言うわけにはいかない…







蘭くんのこと…せめて、彼女の目が覚めてから思い出してほしい。









ボクの自分勝手な願望だけどね…












服部くんも、それに気づいて話を合わせてくれたみたいだな。











工藤新一
…そんなに言えないのか…?
世良真純
服部平次
“今は”、やな。
工藤新一
…そうか。
……きっと、蘭って子のことだろ?
服部平次
…あの時、オッサンが言うとったこと、覚えてたんやな。
世良真純
工藤くんが目を覚ました直後、、、
世良真純
キミはその、蘭という名前を聞いた途端に、頭痛に襲われた…
工藤新一
あぁ…ずっと気になってた。オレは、その名前を知っている。なぜかは…わからないけど…
世良真純
世良真純
…思い出したいかい?
工藤新一
待つよ…
工藤新一
オレの記憶が、自然に戻る…その時までな。
服部平次
そうか…







空気が重くなってしまった。

数秒の沈黙。












平次は、明るく言った。
服部平次
まぁ、とにかく!
工藤の元気そーな顔見れて安心したさかい、そろそろ帰るわ^ ^
世良真純
ボクも行かなきゃ。また遊びに来てもいいか??
工藤新一
あぁ、もちろん。
ありがとな
世良真純
早く退院して、学校来いよっ^ ^
服部平次
せや、何日学校サボってんねん自分!
工藤新一
あっ、、、、確かに行かねーとなぁ…
真面目に考え込む新一が面白くて、2人が顔を見合わせて笑うと、、、、







そんな2人を見て、一瞬ポカンとした新一だったが、すぐにつられて笑った。

































2人が病室から出ていった後…















工藤新一
…蘭…か。


新一はそう呟き、ぼんやりと一点を見つめていた。





















読んでくださってありがとうございます*\(^o^)/*

いつも文字数多くてすみません!

いいタイミングで話が切れなくて……

読みづらいですかね…

空欄もっと開けてほしいなど、リクエストあったらコメントお願いします。






そろそろ、物語も終盤…??に差し掛かってきたかもですね。(とか言いながら長くなる可能性もあります)







ところで難しい選択ですよね、新一は記憶を取り戻すべきか、そうでないか…





皆さんはどちらですか?
コメント待ってます。個人的に気になる…






一択だろ?!と思う方もいるかもしれませんが、私は微妙なラインですね…





次回もお楽しみに〜!!*\(^o^)/*

プリ小説オーディオドラマ