少し時は戻って、、、
少年探偵団は、新一と遊んだ後、博士の車で送ってもらっていた。
ちなみに、灰原は病院に残っている。
少年探偵団を帰した後、博士はまた病院に戻るつもりだからだ。
そして、光彦がある疑問を抱き、車を運転中の博士に話しかける。
恋愛感情ではないぞ、光彦くん。
哀くんが嬉しそうなのは…
きっと…
新一がまた、“本心から”の笑顔を見せてくれたからじゃろうな…
少年探偵団が来てから数日が経った。
休日。
どうやら大阪から、服部平次という青年が来るらしい。(戻ってくる…??)
オレが目を覚ましたばかりの時…
記憶を無理に思い出さなくてもいいって、関西弁で言っていた人だ…
彼のその関西弁が、なぜか懐かしく思える。
きっと、よく一緒にいたんだろうな。
米花中央病院。
平次は新一の病室へ向かっていた。
まだ、蘭の目は覚めない。
新一がもし記憶を取り戻した時には、
また、悩んでしまうだろう…
また、自分を責めてしまうだろう…
平次にはやはりわからなかった。
新一にとって、どちらが幸せなのか。
記憶を取り戻すべきか、もしくは…。
このまま…蘭の目が覚めなかったのなら…
忘れてしまった方がきっと楽だろう。
彼女が意識を取り戻した時…
新一の記憶がなかったのなら…
彼女は悲しむに決まっている。
新一自身も、彼女のこと全てを思い出せないまま…。
共に生活していくことになる…
ボクは、彼と全く同じ意見だった。
結局、どちらとも言えない…
ボクだったら…どうなんだろうな。
ボクが工藤くんなら…
思い出したいかもしれない。
家族のこと、友達のこと…大切な人のこと、思い出…
辛いこともしっかり背負って生きていきたい…かな。
だけど、当事者になってみないと本当のところはわからない。
辛いことを背負って生きる。
簡単に言ったけど…
彼にとっては、大きなことで…難しいことかもしれない。
工藤くんが進みたい道を、ボクは応援するよ。
ずっと支える。支えてみせる。
それがたとえ…辛くて、苦しくて…逃げ出してしまいたくなるような道だとしてもね…
平次と世良が、新一の病室に入った。
新一は、申し訳なさそうに、微笑みながら言った。
ほらっ、もう怪我も治ってきてるんです。お見舞いなんてそんな…
そう続けようとした時、世良がそれを遮った。
平次が椅子を準備しながら言った。
世良に合わせて、あえて明るい口調にした。
世良の分の椅子も並べる。
そう言って、2人は腰掛けた。
世良と平次は笑っていた。
新一もそれにつられて笑う。
彼らは明るい声に包まれた。
平次と世良は、ただホッとしていた。
新一が笑っている。
いつもの口調だ。
いつもの彼だ。
どれほど、彼女を巻き込み、怪我をさせてしまった記憶に縛られ、苦しめられていたんだろう。
想像もつかない…。
そう言って、新一は包帯の巻かれた自分の頭を指差し、苦笑いした。
彼らは、自分たちの過去解決した、事件の話で盛り上がっていた。
1人が事件の概要を説明し、他の2人が犯人を当てるゲーム。
新一の推理力は健全なようで、、、、
今言うわけにはいかない…
蘭くんのこと…せめて、彼女の目が覚めてから思い出してほしい。
ボクの自分勝手な願望だけどね…
服部くんも、それに気づいて話を合わせてくれたみたいだな。
空気が重くなってしまった。
数秒の沈黙。
平次は、明るく言った。
真面目に考え込む新一が面白くて、2人が顔を見合わせて笑うと、、、、
そんな2人を見て、一瞬ポカンとした新一だったが、すぐにつられて笑った。
2人が病室から出ていった後…
新一はそう呟き、ぼんやりと一点を見つめていた。
読んでくださってありがとうございます*\(^o^)/*
いつも文字数多くてすみません!
いいタイミングで話が切れなくて……
読みづらいですかね…
空欄もっと開けてほしいなど、リクエストあったらコメントお願いします。
そろそろ、物語も終盤…??に差し掛かってきたかもですね。(とか言いながら長くなる可能性もあります)
ところで難しい選択ですよね、新一は記憶を取り戻すべきか、そうでないか…
皆さんはどちらですか?
コメント待ってます。個人的に気になる…
一択だろ?!と思う方もいるかもしれませんが、私は微妙なラインですね…
次回もお楽しみに〜!!*\(^o^)/*













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!