ねぇ、私さ、信じてたんだ。皆の事。でもさ、駄目だったよ。なら、私はここで終わらせる。
私ね、今高い所にいるの。でも、止めてくれる人も「生きて」っていってくれる人もいない。
私は一人。
仲良くか、まぁ…どっちでも良いけど……この人達嫌そうですよ。
良い子そうに見えるけど、それはコイツの真っ赤な演技。
私、いつも一人。
前だって、水かけられたし、家の中めちゃくちゃにされたし、蹴られたし、殴られたし、暴言については私の日常。
もう、慣れてきてるし……。むしろ、慣れてしまった自分の方が怖いくらいだ。
死にたいとか思わないかな。死ぬのめんどくさいし。
でも、まぁ死んだら死んだで手間が省けたか。程度だけどね。
めんどくさい。
暴言吐かれるのも任務に遅れちゃうから時間の無駄だからめんどくさいし、だからといって、暴力でやると対立違反だからもっとめんどくさいし、生きているのも、息をしているのもめんどくさい。でも、死ぬのもめんどくさいしなぁ。ま、ぼちぼちやってればいいか。
私だって、好きでこんな性格になった訳じゃない。もっと明るかったし、めんどくさがりじゃなかったし、人間不信でも無かったんだよなぁ…懐かし…。
まぁさ、事の始まりはねーーーーー。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。