[10年前]
そうやってバカな約束をした10年前のあの日。
乃愛のヒーローは、確かに俺だった。
確実に。
でも、小さい頃に交わしたその約束は
『約束』というものではなかった。
乃愛にとってはバカなお遊びのようなもの。
10年間もずっと、あの約束を忘れない俺はバカだ。
乃愛だけを見て生きてきた。
乃愛がいれば、何もいらなかった。
何も望まなかった。
俺の瞳にうつる乃愛は綺麗だった。
頭の中も、乃愛のことでいっぱいだった。
ねぇ乃愛。
あなたはその大きな瞳で
誰のことを見つめていますか。
その大きな瞳にうつっていてるのは
誰ですか。
今、あなたの心の中にいるのは
誰ですか。
俺は約束を交わしたあの日から
ずっと
乃愛のことが好きです。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。