僕は音楽室のドアを開けっぱにする。
昨日もしたこと。
僕の予想通り、彼は8:00に現れた。
ならば今日も来るだろう。
僕は時計を見る。
僕は最初の一音を優しく左手で奏でた。
最初に左手から、そして右手に。
低い音から高い音に跳ね上がる。
すると階段を登ってくる音が聞こえた。
彼が来たのだろう。
そう言って彼は僕の隣の椅子に座った。
僕は彼の問いに弾きながら答えた。
僕が聞くと彼は答えた。
僕が言うと彼は少し照れ気味になった。
僕はピアノの音色に耳を傾けながら言った。
僕はちらっと彼を見る。
僕がそう言うと彼は
と言って、ピアノにもたれかかって、目を閉じた。
僕の演奏で寝てもらえた。
気持ちよさそうに眠る彼のために、
優しい音色で僕は奏続けた。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。