第6話

今日も来てくれた。
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2024/07/29 10:29 更新
僕は音楽室のドアを開けっぱにする。
昨日もしたこと。
僕の予想通り、彼は8:00に現れた。
ならば今日も来るだろう。
僕は時計を見る。
(なまえ:下の名前)
あなたの下の名前
7:58か、もうそろそろかな。
僕は最初の一音を優しく左手で奏でた。
最初に左手から、そして右手に。
低い音から高い音に跳ね上がる。
(なまえ:下の名前)
あなたの下の名前
やっぱ、いい曲だな...。
すると階段を登ってくる音が聞こえた。
彼が来たのだろう。
(なまえ:下の名前)
あなたの下の名前
いらっしゃい、ローレンくん。
ローレン
ローレン
...、すごいな、気配で分かるの。
(なまえ:下の名前)
あなたの下の名前
この時間にここに来るのって言ったら、ヤンキーかローレンくんだけだよ。
ローレン
ローレン
なんだそれw。
そう言って彼は僕の隣の椅子に座った。
ローレン
ローレン
難しい?この曲。
(なまえ:下の名前)
あなたの下の名前
最初は簡単なんだけど、後半になってくると、左手が激しくなってくるね。曲調的に簡単に聞こえるけど、意外と難しいよ。
僕は彼の問いに弾きながら答えた。
(なまえ:下の名前)
あなたの下の名前
ローレンくんはなんかこういう楽器とかやってる?
僕が聞くと彼は答えた。
ローレン
ローレン
今、ベースしてる。昔、エレクトーンやってたよ。
(なまえ:下の名前)
あなたの下の名前
エレクトーンか~。懐かしいな。僕もエレクトーンやってたよ。ベースかっこいいね。
僕が言うと彼は少し照れ気味になった。
ローレン
ローレン
あなたの下の名前はさ、ピアノ以外になんか楽器やってるの?
(なまえ:下の名前)
あなたの下の名前
バイオリンとかかな。弦楽器は弾けるよ。ベースは弾けないけどw、
僕はピアノの音色に耳を傾けながら言った。
(なまえ:下の名前)
あなたの下の名前
ローレンくん、エレクトーンやってたなら、この曲、弾けちゃうかもね。
ローレン
ローレン
弾けないよw、だって弾いてたの、幼少期だし。
(なまえ:下の名前)
あなたの下の名前
んふふ、できちゃうかもよ?僕はピアノ独学だもん。
ローレン
ローレン
独学なの?
(なまえ:下の名前)
あなたの下の名前
うん。僕のお兄さんがやってたのを真似ただけだよ。
ローレン
ローレン
そうなんだ...、
僕はちらっと彼を見る。
(なまえ:下の名前)
あなたの下の名前
もしかして眠い?
ローレン
ローレン
あぁ、ごめん。あなたの下の名前の演奏聞いてたら眠くなっちゃってさ、ごめんな。
(なまえ:下の名前)
あなたの下の名前
ううん。僕の演奏で気持ちよくなってくれるのは本当にうれしいよ。いいよ?寝ても。
僕がそう言うと彼は
ローレン
ローレン
少し寝させてもらうな。
と言って、ピアノにもたれかかって、目を閉じた。
僕の演奏で寝てもらえた。
気持ちよさそうに眠る彼のために、
優しい音色で僕は奏続けた。

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