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第6話

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2021/01/12 02:30
(なまえ)
あなた
魘夢と一緒に生きたい、そのためなら鬼にだって…
魘夢
魘夢
それは叶わないんだ。鬼になるにも条件がある…大丈夫、君が死ぬまでそばに居るから
そう話せば君は少し顔を顰める

君は鬼じゃないから俺が死ぬまでそばにいるって言葉を信じきれないんだよね。
俺は鬼で、気まぐれな生き物。
でもね、嘘をつくにしても死ぬまでなんて言わないよ。
言うとしたら…そうだね、ずっととか曖昧な表現をするかな。
魘夢
魘夢
俺も、一生を君と共に生きてみたかった
それは叶わぬ願いだけど、君の一生を見届けることは出来る
夜のみの逢瀬だけれど、君を愛することが出来るならばそれで十分だよ
こうして制限が出来てしまったのは俺の心の弱さのせいだから。
同じ道を歩めなくても危険から守るつもりだった。
けど、君は俺を見つけて愛してくれた
だから少しのわがままを言わせて
魘夢
魘夢
俺の一生を捧げるから君の一生も俺に捧げて。
(なまえ)
あなた
勿論です、そんなのとっくの昔にそう決めてましたから








さあ、今夜はどんな夢を見たい?

私の知らない楽しい場所で魘夢とデートする夢!

ふふ、君はずっと俺とデートしたがるねえ

だって夢でしか国を渡れないもの!でも魘夢が好きなところって言うと全部汽車になるよね

汽車は素晴らしいからね、造形からして……

あーもうこうなると話長いんだから…………

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