第22話

# 俺の方が知ってるし
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2025/07/17 10:00 更新
jp
あなたの下の名前 !! おはよーう !!





バイト先に入ると同時に、

jp先輩が後ろから声をかけてきた。






jp
今日も可愛いねぇ、愛しの後輩♡






あなた
… またそれですか






jp
え〜、照れてる ?? も〜、好きだよ ??







いつもの調子。

悪気はないのはわかってる。

でも、その“好き”って言葉、

ちょっとだけ胸がざわつく。







ya.
おーい、先輩。そろそろ
手動かしてくださーい













背後から、聞き慣れた声。

振り返ると、

やや不機嫌そうな顔のyaくんが、

ちょっと強めに声をかけてきた。








jp
あれ、yaくんヤキモチ ??




ya.
焼いてないです。てか、ああいうノリ、
仕事中にやめたほうがいいっすよ






jp
え〜、堅いなぁ〜。ね ?? あなたの下の名前はさ、
俺と仲良くしたいもんね ??






あなた
え、っと …





困ってると、横からすっと腕を取られた。






あなた
ちょ、えっ ??







ya.
あなたの下の名前、こっち。棚整理手伝って






唐突すぎて思わずついていくと、

軽く引っ張ったままの手を、

なかなか離してくれなかった。







あなた
あの、yaくん … ??







ya.
ん ?? なに ??






あなた
手、そろそろ …//






ya.
… あー、ごめん






そう言ってぱっと手を離したけど、

顔はちょっと赤かった。






あなた
… なんか怒ってる ??







ya.
別に … 怒ってたわけじゃないよ。
でも、ああいうの、見てると気分悪いだけ







あなた
え …








ya.
だって、俺の方が、あなたの下の名前のこと知ってるし








さらっと言われたその一言が、

さっきの「好きだよ〜」よりずっとずっと、刺さった。

… 今のって、どういう意味 ??






あなた
… //






ya.
なに、顔赤いよ ??






あなた
そっちこそ







ya.
ん ?? 照れてないし !!







そんな軽口のやりとりの中で、

いつもよりちょっとだけ近づいた距離。

でも、“好き”って言葉だけは

まだ出さない。











きりますすすすすすす!!!!!!

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