異能の者同士で情報を共有でもしているんだろうか、あまりに伝わるのが早すぎる。
それに、この二人の会話を聞く限り僕の名前はほとんどの人に知られているんだろう。
勘弁してくれ…
そして、放心状態の人が一人…
こんな形でバレるとは思っていなかったけど、隠し事をしていたのは事実だ。
少しながら罪悪感も感じる。ここは素直に話そうと決めた。
状況がよくつかめていないステラに僕はなるべくわかりやすく今まであったことを話した。
アスカ・ラズリーの花婿だったこと、これから忙しくなるだろうということ。
話せることは話した。もちろん、「絶対誰にも言うな」という言葉も忘れずに。
唐突に話をしたというのに他人の心配をしているステラ、こういうところが人気者という人格者なんだろうか。よく分からない。
ステラは結構神妙な顔で心配してくれているが、正直僕もまだ実感がないため、それほど抱えるものはない。
知らなかった、まさかそんなに花婿が大事な存在だったとは
でも、それにしてはラズリー家からの干渉がないというか…
あの件以降、あちらからの連絡は一向にない。変に静かなのが気味が悪い。
なんか…歯切れ悪い…?
なんか変に悟られないようにしてるっていうか…ラズリーに関係あるのか?
と、その時、5限前の予鈴が鳴った
そう、二人の少女は呟いた
これから起こることも知らずに…












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!