第67話

No.60
600
2024/09/08 14:22 更新
暖かい。







一定のテンポで優しく叩かれる背中。







心地よくて、いつまでもそうして欲しいと思ってしまうくらいだった。








俺はそっとつぶっていた目を開いた。







上鳴電気
お、おはよ
あなた
...はよ
上鳴電気
よく寝れたか?すげぇ眠そう
あなた
...ねむい






目をひらけば、目の前に優しく微笑んでいる電気がいた。







昨日の夜全然寝れねーって思ってたのに、今日起きたらぐっすりだよ。







電気に感謝だな。







あなた
ありがとな、でんき
上鳴電気
っ...!べ、べべ別に!?か、っ感謝されるほどじゃ...ねぇよ、
あなた





俺は素直に感謝を伝えた。






...だけだけど、電気は何故か顔を赤くして焦ったように反応してた。







ん?なんか変なことしちゃったかな?







上鳴電気
お、俺そろそろ準備...しに行くから、部屋戻るな
あなた
あ、そだよな





と言って電気は俺のベッドから降りて、フラフラとした足どりでドアへ向かっていた。








えちょ、俺より電気の方がフラフラじゃねぇか。








俺はすぐに個性を出して、電気の背中を支えることに成功した。







上鳴電気
おわ、っ
あなた
あ、わり。電気の方がフラッフラだったから...
上鳴電気
っ...!!い、や!?大丈夫だって!な、なななんもねぇからな!!?
あなた
???





もはやなんで焦ってんのかさっぱりわかんねぇ。







ふらついた足どりだったからすげぇ心配したけど、体調悪くねぇのか?







そして電気はパタンとドアを閉めて、俺の部屋から出ていった。








あなた
...なんだったんだ
上鳴電気
(〜〜〜っあああなに!?あの不意打ちの笑顔っ!!可愛すぎるっつの!まじで心打たれたかと思ったわ!!ぶっ倒れそうになるってほんとに!!とにかくあなたの下の名前が元気でよかったけど!あああまじ可愛い天使)
上鳴電気
ふはぁぁぁっ、





俺は心の中で電気がそんなことを思ってるなんて知るわけが無い。






電気が出ていってから放心状態だった俺は、まず個性をしまってベッドから降りた。







そして洗面台に向かえば、ほとんどの女子は起きていた。







麗日お茶子
おわ!おはよ!大丈夫なん!?
蛙吹梅雨
昨日すごい辛そうだったわ
あなた
ん!大丈夫だ!もう元気になったから!!
麗日お茶子
そっか!なら今日はあんま無理せんようにね
あなた
おう、ありがと!





お茶子と梅雨ちゃんから声をかけられて、俺は元気よく返事をする。







お茶子は昨日の夜は会わなかったけど、梅雨ちゃんからでも聞いたのかな。







そのまま顔を洗って寝癖直して1階へ向かった。







切島鋭児郎
お!あなたの下の名前!!どーだ?
あなた
鋭児郎!はよ!もう元気いっぱいだ!!
切島鋭児郎
ならよかったな!





すると朝食の準備をしていた鋭児郎にあった。







鋭児郎はニカッと爽やかな笑顔を作って笑って見せた。







やーっぱり派閥って落ち着くな。







そして鋭児郎と一緒に朝ごはんの準備をして、何となく隣に座った。








切島鋭児郎
しっかし、昨日は急にびっくりしたわ俺
あなた
ん?俺も...びっくりしたわ
切島鋭児郎
んなー






鋭児郎から話しかけられた時、俺は一瞬あいつが頭をよぎった。







昨日のことを思い出すとあいつがチラつくのはほんと嫌だわ。







もぐもぐと咀嚼を繰り返していれば、隣に勝己が座ってきた。







爆豪勝己
はよ
あなた
ふぉっふぁほ
爆豪勝己
食いながら喋んじゃねぇ
あなた
んぐ、っ!





口にご飯を含みながら喋れば、勝己はべしっとおでこにデコピンしてきた。







いや頭やってんのにデコピンされんのはいてぇよ。







俺は若干悶絶して、勝己をムッと睨んでやった。







あなた
いふぁい
爆豪勝己
ハッ、もう元気満タンだな
あなた
んぐ...元気だけど!頭やってんのにデコピンはいてぇって!
爆豪勝己
おーわりぃわりぃ
あなた
ぜってぇ謝る気ねぇだろ...





なんか勝己がこーやってわちゃわちゃしてくれんのなんか久々かも。







あーーーースパルタ授業受けてたからか!







まあ楽しいならなんでもいいや!!







俺はまた朝食にかぶりついた。







上鳴電気
...

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