どれくらいの時間が経ったのか分からない。
治療室の扉が開き、ドクターが疲れた顔で告げた。
ドクターの言葉に、四人は同時に息を吐いた。
次の瞬間、鬼のような形相に変わったドクターに指をさされる。
皆渋々、治療室へと向かうのであった。
治療が終わり、包帯とガーゼだらけで四人が戻ってきた。
誰も基地には帰ろうとはしなかった。
四人はあなたのベッドのまわりに座り、いつの間にか眠ってしまっていた。
まぶたがゆっくり持ち上がる。
白い天井、機械の音、そして寝息。
あなたは首を少しだけ動かし、そっと見渡した。
ベッドのすぐ横で、ロウが椅子に座ったまま腕を組んで眠っている。
ベッドの端にはカゲツとショウとライが寝息を立てていた。
胸がじんわりと温かくなる。
あなたはか細い声でそっと呼んだ。
その瞬間、ロウの目がぱっと開いた。
ロウは勢いよく前のめりになり、震える手であなたの手を握り、額に寄せた。
その声に他の三人も次々目を覚ます。
カゲツが泣きそうな笑顔で身を乗り出す。
ライは深く息を吐き、胸をなでおろす。
ショウは目をこすりながらゆっくり近づく。
あなたは四人を見つめ、かすかに微笑んだ。
その小さな声と笑顔に、四人の胸の緊張が一気に溶けていくと同時に、この子を今度は絶対に守ると決心した。
もう絶対に傷つけないように。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。