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第34話

番外編其ノ三
1,572
2024/04/29 06:15
太宰治
日々快活に、過ごしていますよ



グチグチと怒鳴っていた国木田は、その太宰の顔を見て酷く驚いた。

何故って、そう言った太宰の顔は酷く幼く見えたからだ。

敦も同じだったのだろう。目を見開き太宰を凝視していた。


はく、と声にならない疑問が出る。
江戸川乱歩
へぇ……あ、いいこと考えた!
ねぇ太宰、ちょっとこっち来て
太宰治
?  はい
太宰は乱歩の座っている座席の前に立つ。すると乱歩は楽しそうに笑顔で頭を出せと言った。それで何をするかわかったのか、太宰は目を見開いた後、態々乱歩の横に移動し頭を下げた。

国木田独歩
!?
中島敦
エッ!?
差し出された頭に、乱歩は手を置き、乱雑に撫で回す。
江戸川乱歩
濡れてるから余り撫で心地良くないと思ったけど、意外にいいじゃないか
太宰治
あはは、それは良かったです?
髪の毛で隠れて顔は見えないが、その声色はいつもどうり飄々としている。


乱歩さんは太宰の顔が見えているのか、満足そうに鼻を鳴らしたあと、声を大にして言った。




江戸川乱歩
ねぇ、僕の弟にならない?
太宰治
ェ、
ピシリ


探偵社員全員が固まった。

エ、ナンテイッタ?

ボクノオトウトニナラナイ?ハ???



全員が宇宙を背負い固まる中、更に混乱を招く事態が、あと三秒_______











3

















2











1




















駄目だよ?此奴は“私”の弟だからね!

へぇ、随分と面白そうな事になってるじゃあ無いか
私も混ぜて呉れ給えよ
主
うぅーん僅差!!!
って事で次は本編出しますね

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