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第20話

交渉
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2025/04/04 13:59 更新















蘭丸
由香里ちゃん、晴明君、僕たち除け者扱いすぎない?
晴明
あはは……
由香里
しょうがないわよ



蚊帳の外にされ、不満気に頬を膨らませる蘭丸さん


蘭丸
てか、あっちゃんまだかな
千乱
え、アイツも来てんの?
蘭丸
うん、自分が雇ってる職員が急に居なくなったらそりゃ探すよ
千乱
はー、確かに
そろそろじゃないですか?
千乱




「何が?」と言おうとした瞬間ドオォォォォンと何かが壊れる音がした



皆音がした方へ視線を送ると


あからさまに怪しい格好をした輩を引きずっている学園長の姿があった



学園長
こっちはあらかた終わりました
蘭丸
ひゅ〜あっちゃんさすが



蘭丸さんの賞賛の声を無視して、千乱先生に話しかける


蘭丸
ちょっと無視しな((((
学園長
大丈夫でしたか?千乱先生
千乱
……えぇ(引)



片手で蘭丸さんの顔面を押さえつけている学園長の姿を見て、少し引き気味の千乱先生


千乱
え、あー…まぁ無事
学園長
そのあやふやな回答はよく分かりませんが、無事なら良かっです
蘭丸
タシュケテ




学園長の手からどうにか逃げ出そうともがいている蘭丸さん


しかし学園長の力が強すぎて、中々逃げられない状態

冷たい態度とってるけど、本当は学園長すごく心配してたんですよ?



隣に居たたかはし先生が、衝撃の事実を伝える

千乱
え、ほんと?


「信じられない」と口に出そうになり、咄嗟に言葉を飲み込む



あの学園長が俺を心配か……

だいぶ性格変わったな

えぇ、千乱先生がいなくなって大慌てしてましたからね(^^)
学園長
ちょ、明君……



悪戯に「ふふ」と笑うたかはし君が、もうめちゃんこ可愛い


俺の教え子天使か

晴明
それを言うなら、たかはし先生も凄かったですよね^^;


アホ毛をピョコっと動かしながら話し出す安倍先生

晴明
「千乱先生が見つからない」って騒ぎになった時には、今までに感じたことの無い恐怖を覚えました…



全身をブルブル震わせる安倍先生

その振動でアホ毛までもがブルブルと震えている



あなたのそのチャームポイントすごいな…

晴明
あれもう、近づいたらブラックホールに引きずり込まれるんじゃないとヒヤヒヤしました
晴明
たかはし先生が職員室に来る度に、いづ…秦中先生が前より警戒してましたし…大変でした……
千乱
そんなことが…


秦中先生には後で詫びを入れねぇと

え〜そんなに褒めないでよ///


何故か頬を赤らめているたかはし先生





「そういえば」と口を開きかけた途端、何かが安倍先生の目の前を通過した


晴明
……へ



咄嗟に辺りを見渡すと、この店のクソ楼主が破壊された扉の前に立っていた

晴明
ひぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!
学園長
晴明君落ち着いてください!写真に写りこんだ幽霊みたいになってますよ!!
蘭丸
ウワッ


学園長の手から開放された蘭丸さん
てか何あれ、蜘蛛の糸?


飛んできた物体(?)に興味津々なたかはし先生


楼主
お前ら……許さんぞ…


鬼の形相でこちらを見るクソ楼主

楼主
由香里!!!
由香里
ひッ!


先程まで明るかった由香里の表情が、一瞬にして青ざめた


楼主
お前か、コイツらを招いたのは!!


由香里ガタガタと肩を震わせ、その場に座り込んでしまった


すぐに傍に駆け寄り、大丈夫かと問いかける

学園長
クソジジイだな
晴明
てか、その手に掴んでるのって…



安倍先生が指を指した方向には、蜘蛛の糸でグルグルに巻かれている一葉と小雪の姿があった

由香里
一葉!小雪!!


あまりの衝撃に、言葉を失った

楼主
あぁ、コレか?
楼主
私の後を着いていたのでな、軽く躾ておいた


一葉と小雪をよく見ると、所々に痣がある

楼主
千乱に関しては殺すから何も問題は無いが
楼主
由香里はこれからも私の従順な下僕として働いて貰うためには、コイツら一葉と小雪と同じようになってもらう必要がある
蘭丸
うわ、女の子に暴力振るっちゃうの?ダッさそりゃないな〜



いい感じに煽りを入れていく蘭丸さん

楼主
黙れ!!元はと言えば、お前らが千乱を買おうとしたからだ!
楼主
お前らさえ来なけりゃ、こっちの金稼ぎ要員として素晴らしい働きをしてくれたと言うのに!!!
楼主
お前らさえ来な(((((




クソ楼主が言葉を放った瞬間、ものすごい風圧と物が壊れる音が鳴った




ねぇ、おじさん






どうやらクソ楼主は、たかはし君に殴り飛ばされたようだ




女性を自分の物のように扱うの、やめてくれないかな?
すごく腹が立つんだけど





笑顔に見えるが、楼主に向ける眼差しはものすごく冷たく瞳の奥には殺意すら感じられる




楼主
うるさい!!この街では女は商品だ!物として扱われて当然だろ!!!
楼主
私は何も間違ってな((((





今度は飛び蹴りがクソ楼主を襲った





たかはし先生はクソ楼主の頭をつかみ、首元に注射器を当てる

ねぇおじさん、まだ自分が正しいとでも言うつもり?



たかはし先生の喉から、今までに聞いた事のないくらい低い声が発せられる


いい?妖怪は皆平等、女性だからって雑な扱いしないで
それに僕、他にもまだ怒ってるんだ






今までギリギリ笑顔を保っていたたかはし先生の顔から、突然笑顔が消えた







僕の大事な人をなんでさらったの?




自分から大事な人を奪われるって、すごく辛いんだよ?
というわけで、あなたにもその気持ち分からせてあげようと思って
楼主
貴様ッ、何を



後ろから突然バサバサと羽ばたく音がした


女将
ちょっと、離しなさい!
蘭丸
今離したら、転落死しちゃうよ?




蘭丸さんがいつの間にかクソ女将を捕らえていた


楼主
なっ、人質をとるとは
あなたに言われたくないですよ
さぁ、2択です
この店にいる方を全員解放してくれたら、女将さんの命だけは助けてあげる
でも、



たかはし君の表情が、さっきより暗くなった


もし開放してくれなかったら、あなたと女将さんをこの店に縛り付けて店ごと燃やします
楼主
な、そ…それだけは
じゃあ、交渉成立ってことで(^^)

























続く

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