蚊帳の外にされ、不満気に頬を膨らませる蘭丸さん
「何が?」と言おうとした瞬間ドオォォォォンと何かが壊れる音がした
皆音がした方へ視線を送ると
あからさまに怪しい格好をした輩を引きずっている学園長の姿があった
蘭丸さんの賞賛の声を無視して、千乱先生に話しかける
片手で蘭丸さんの顔面を押さえつけている学園長の姿を見て、少し引き気味の千乱先生
学園長の手からどうにか逃げ出そうともがいている蘭丸さん
しかし学園長の力が強すぎて、中々逃げられない状態
隣に居たたかはし先生が、衝撃の事実を伝える
「信じられない」と口に出そうになり、咄嗟に言葉を飲み込む
あの学園長が俺を心配か……
だいぶ性格変わったな
悪戯に「ふふ」と笑うたかはし君が、もうめちゃんこ可愛い
俺の教え子天使か
アホ毛をピョコっと動かしながら話し出す安倍先生
全身をブルブル震わせる安倍先生
その振動でアホ毛までもがブルブルと震えている
あなたのそのチャームポイントすごいな…
秦中先生には後で詫びを入れねぇと
何故か頬を赤らめているたかはし先生
「そういえば」と口を開きかけた途端、何かが安倍先生の目の前を通過した
咄嗟に辺りを見渡すと、この店のクソ楼主が破壊された扉の前に立っていた
学園長の手から開放された蘭丸さん
飛んできた物体(?)に興味津々なたかはし先生
鬼の形相でこちらを見るクソ楼主
先程まで明るかった由香里の表情が、一瞬にして青ざめた
由香里ガタガタと肩を震わせ、その場に座り込んでしまった
すぐに傍に駆け寄り、大丈夫かと問いかける
安倍先生が指を指した方向には、蜘蛛の糸でグルグルに巻かれている一葉と小雪の姿があった
あまりの衝撃に、言葉を失った
一葉と小雪をよく見ると、所々に痣がある
いい感じに煽りを入れていく蘭丸さん
クソ楼主が言葉を放った瞬間、ものすごい風圧と物が壊れる音が鳴った
どうやらクソ楼主は、たかはし君に殴り飛ばされたようだ
笑顔に見えるが、楼主に向ける眼差しはものすごく冷たく瞳の奥には殺意すら感じられる
今度は飛び蹴りがクソ楼主を襲った
たかはし先生はクソ楼主の頭をつかみ、首元に注射器を当てる
たかはし先生の喉から、今までに聞いた事のないくらい低い声が発せられる
今までギリギリ笑顔を保っていたたかはし先生の顔から、突然笑顔が消えた
後ろから突然バサバサと羽ばたく音がした
蘭丸さんがいつの間にかクソ女将を捕らえていた
たかはし君の表情が、さっきより暗くなった
続く












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。