「くろすぅ」
低体温が故に俺に寄り掛かるあなたさん。
『あなたさん、大丈夫ですか?』
なんて言うと、その冷えた手先で俺の手をきゅっと握る
『っ...』
駄目だ
自分はジュース
「寒い、ね......」
あなたさんは多分、アイスだろう。
そんな俺があなたさんと結ばれるなんて、絶対に駄目だ
『......』
あなたさんを、最愛の人を殺めてしまう。
結ばれたとしても、3分だけの恋人
「クロスくん、ジュースだよね。」
あなたさんはカンが鋭い
いや、アイスとジュースは惹かれ合う関係にあるのだから、この光景を見れば誰だって分かるか。
『...』
あなたさんがアイスじゃなければいいのに。
そうすれば、普通の恋人になれて、普通の日常を送れて
貴方を抱き締めてやれるのに。
そんな事を思っているが故に世知辛い顔を無意識にしていたからか、あなたさんは冗談で言った。
「私、クロスになら殺されたっていいのに。」
冗談だよな。
俺は、また、大切な人を失いたくないんだ。
俺がジュースじゃなかったら。
Haruka様
スポットライトありがとうございました(*^^*)












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!