結局すぐにアナザーストーリーを公開することになりました笑
今書いている桃赤の着地点がなかなか見つからず……
こちらは赤さん視点の「けんとの観察日記」です。
この作品も同様、未遂なので個人的にはセーフとしてほしいのですが、若干匂わせているためR18判定を受けるかもしれません。もしR18判定を受けたら、こちらのシリーズには年齢制限をかけたままにします。
実は新シリーズを作りたいなと思っているのですが、こちらも中々構想が固まらず。リアル軸が好きなので、パロディものはどうしても筆が進みませんね。
私事ですが、社会人になりましたので、更新頻度がさらに落ちると思います。
最近のA青×赤、本当に怖いです。付き合っていると言われる方が納得できるまであります。A青さんの彼氏感がすごいですし、赤さんのわがまま彼女感もすごいです。
話したいことがたくさんありますが、キリがないため一旦ここまでにさせていただきます。
今日は7人での収録。特に目印がない上に道が入り組んでて、何回来ても迷ってしまうスタジオ。俺と流星は前の仕事との兼ね合いもあって早めに着いてんねんけど、案の定他の子たちは遅れとるみたい。謙杜と恭平はもうそろそろ着きそうで、丈くん、はっすん、みっちーはまだかかりそう。流星にメイクを直してもらいながらスタッフさんからの連絡を確認してると、唇に指が触れた。
「え、俺の唇荒れとる?」
「んーん」
にこにことご機嫌な流星が可愛らしくて思わず頬が緩む。顔に手が添えられて、そのまま流星の唇が近づいてくる。いつもやったら喜んで受け入れるけど、ここは楽屋。いつ誰が入ってくるか分からへん。
「こら、流星」
「ちぇ、あかんかった」
わざとらしく唇を尖らせる、可愛い恋人。メンバーも含めてみんなには内緒やけど、俺と流星は少し前からお付き合いをはじめた。この仕事をしてる以上、恋人がいることがバレるのはグループとしての信頼や人気にも関わってくる。ましてや恋人が同性で、メンバーとなれば危険度はもっと跳ね上がる。メンバーのことを信頼していないわけやない。むしろ信頼してるからこそ、もし俺と流星の関係が公になった時に庇ってくれるであろう彼らに迷惑をかけたくなくて、彼らにさえも公表しないことを選んだ。
「マネさんどこおんねやろ」
「さっき俺の方に連絡来てたけど、もうしばらくかかるみたいやで」
「じゃあしばらくは大ちゃんとふたりっきりってことやね」
「んふ、かわえ」
携帯が振動する。謙杜と恭平を乗せた車が近くまで来たみたい。そろそろ俺らもベタベタしてるわけにいかんから、やんわり流星と距離をとった。
「えーなんで離れるん」
「謙杜たち、もうすぐ来るって」
「やだ、ちゅーしんと頑張れへん」
くっ、かわいい……!!!!
俺の恋人可愛すぎる。そんなん言われたらちゅーしたくなる。
「あかんよ、今日終わってからいっぱいいちゃいちゃしよ?」
「やぁだ、今すんの。1回でええから、ね?」
ぐっと腰を抱き寄せられて、急に距離が縮まる。流星のオードトワレがふわりと香って、顔が熱くなるのが分かった。もし今見られたら、絶対付き合ってるのバレてまう。
「あかんて、見られたらどうするん」
「……そんなん、見せつけたればええやん」
耳元で囁かれて、背筋がぞくぞくする。
「っ、ちょっ、流星……」
「まだ誰も来てへんよ?」
「でもあかんって、マネさんも来るやろうし……」
「さっきしばらく戻ってこんって言ってたやん」
「でも……」
「ちょっとちゅーするだけやで?あかんの?」
「……その顔ずるいで」
俺が大好きな、とびきり可愛いお顔。上目遣いできゅるきゅるな目で見つめられたら、誰だってOK出してまうって。
「ん……ちゅ」
つやつやの綺麗な唇が近づいて、体温が混ざる。……心地いい。ずっとこうしてたいくらいやけど、俺の理性がそれを許さんかった。流星の胸を押し返して、唇を離す。物足りなそうで申し訳ないけど、止まれんくなったら困るから。
「流星、おしまぃ……っちょっ……ん、んんっ」
ドサッ
ソファに体が沈む。状況を把握する前にまた唇が触れて、さっきより深く口付けられる。
「ん、ふ……流星、ながい、もうみんな来るって」
にんまり細められた綺麗な瞳。結局俺はこの子に絆されてまうんや。
「来る直前まではセーフやろ?」
「でも……」
「だぁいじょうぶ、見られたらそん時はそん時や」
メンバーを信頼しているからこその発言なんやろうな。流星は最初から、メンバーに交際を隠すことに反対してたから。なんで公表したいの?って聞いた時に、「俺の大ちゃんやから取らんでねって言いたい!」って言われたのが嬉しくて、ギリギリのことされても許してもうてる。
付き合った当初のことを思い出しながらキスを深くする。頭がぼーっとして、流星の手が服の下に潜り込んでいることに気が付かんかった。
「んっ……」
へそあたりを流星の手が滑って、あられも無い声が出てもうた。
「大ちゃん、かわいい」
う、あかん、そんな目で見られたら力抜けてまう。俺、流星のかっこいい顔大好きやねん。可愛いとこもよう知ってるから、ギャップがたまらんくて。
するすると肌の上を滑る指を止めたいけど、どこか期待してる自分もいて。やめさせようと思えばいつでもできるのに、流星に触れられることを受け入れてる。
「っ……あっ、あかんって、こら」
「んふふ、大ちゃんここ好きよなぁ、いっぱい触ってるんやろ」
「そんなんしてへんって、流星が触るからぁ……」
こんな声、出したいと思って出してるわけやない。全部流星のせい。
「やっ、もう、りゅうせい……っ」
「んふ、かぁわい♡」
キスをしながら体を触られて、深い接触に心がどんどん満たされてく。お互い忙しくて仕事以外でなかなか2人きりになられへんし、なれたとしても明日の予定を気にして羽目を外されへんから、足りてへんねん。流星に触れられてるだけで幸せでたまらないのに、可愛いなんて言われて余計にめろめろになってく。
「あ、りゅうせい……」
「大ちゃん、もっと可愛いとこ見せ________」
がちゃ
…………なんの音……?
音のした方に視線を移せば、目を見開いた恭平が棒立ちしてた。
「……!」
「……きょ、へい…………」
顔からサーッと血の気が引いてく。そうやんここ楽屋やん。
…………やばい終わった。俺服脱げてるし。流星俺に覆いかぶさってるし。……確実に、バレた。
「……………………ふたりともなにしてるん」
淡々と告げた恭平の後ろには、謙杜も立ってて。一気に2人に見られた。俺の、俺の……っ、恥ずかしい姿が……っっ!!!!
「……はぁ、よそでやりや」
恭平はそう短く告げてから、ドアの向こうに消えた。
「……だ、大ちゃん……」
「…………」
気を遣った流星が、俺の衣服を整えてくれる。けどあかん、ここが楽屋であることを忘れていちゃいちゃしまくってたことが恥ずかしすぎてそれどころやない。
一通り俺の服を整え終わったのか、床に自主的に正座しとる。しばらく呆然としてもうたけど、さっき、俺、多分すんごい顔してたで。
……無理、無理無理無理無理。流星にあんな顔して甘えてるとこ見られたの恥ずかしすぎるて。無理やって。え?公開処刑やんこんなん。いや俺が悪いんか。でも俺一応ダメや言うてたし。俺ダメって言うたよな????
「……え、俺あかんって言うたよな?」
「言ってた。……でも抵抗せんかったやん?やから、オッケーかなぁて」
オッケーかなぁちゃうんよ、結局見られてもうたわけやし。いやこれ俺も悪いな。……いや今冷静になられへんって。無理やって、見られてるって恭平と謙杜に!!!!
「……あ、あ、あかんって……言ったやん……!!!」
恥ずかしすぎて涙出てきた。正座してる流星を見ればしゅんとして肩をすくめてて、可愛さにギュンとしたけど今の俺は羞恥心が上回ってる。
俺の威厳も台無しや。流星に押し倒されて脱がされて、でろんでろんの顔して甘えて、語尾にハート着くくらい甘ったるい声だして。
「〜〜〜〜〜っ!!!だからあかんって言った!!!あかんって!!!!言った!!!」
「大ちゃんごめ〜ん……」
年上組やからいざという時はしっかり年下を叱れるように、ピシッとしようとか意識してたのに。恥ずかしさの行き場がなくて、床をだんだん踏み鳴らす。
うーだのあーだの言ってなんとか気持ちを落ち着かせる。流星の視線がドアの方に向かったからそちらを見れば、ふたりが入ってきたところやった。息を切らしたまま、立ち尽くしてる謙杜と恭平に向き直る。
俺がこんなんしてたらあかん。……何言われたとしても、ちゃんと説明せんと。口先だけ拒否して、結局流星を受け入れたのは俺なんやから。
「……ふたりも、ごめんな」
「え?」
流星の気配を隣に感じる。隣におるだけで頑張れる気がしてきた。多分反省してへんと思うけど。
「その……びっくりするとは思うんやけど、俺ら……交際してて。ちゃんと隠そうって約束してたんやけど……」
声が小さくなってくのが自分でも分かる。自分の不注意でバレたとはいえ、拒絶されるのがどうしても怖い。
気持ち悪いって言われたらどうしよう。みんなに限ってそんなこと言わんとは思うけど、流星と別れなあかんくなったらどうしよう。
「え??付き合ってるのみんな知ってんで?」
……はい???
ケロッとした顔でそう言い放つ謙杜。恭平もいつも通り、髪の毛を触りながらうんうん頷いてる。
「うそぉ、え、恭平も?」
「分かるやろ、普通に。バレバレやったし」
「まじかぁ……」
……とっくにバレてたんや。
謙杜はよく気がつくからまだ分かるとして、恭平にもバレてたやなんて。逆に俺が全然気が付かんかった。みんなが、普段通りすぎて。
そっか、みんな、普段通りに接してくれてたんや。
「……分かってて受け入れてくれてたんやね」
「まー、この業界だと男同士で付き合うとか、そんな珍しいことでもないしな」
恭平からそう言われてハッとする。普通やないから隠そうって、俺が一番後ろめたく思ってたんや。俺ら……なんも、悪いことしてへんのに。
……メンバーってすげえ。流星に背中を軽く叩かれたからそちらを見れば、少し泣きそうな顔をしてた。「俺らのメンバーええやつばっかやね」って小さく呟いて微笑む流星はすごい綺麗やった。
暖かい空気が流れる中、謙杜がにこやかに話し始める。和やかな雰囲気が戻ってきて良かっ………………
「にしても、大吾くんがそっちなのびっくりしたわ〜」
…………なんて???????
「な……な、な、なんっ、なんで……!!!」
反射的に謙杜の肩をガシッと掴んでもうた。顔が焼けるように熱い。必死な俺とは裏腹に、謙杜はのほほんとした顔をしてて、余計に手に力が入る。いや分かってんねん俺が悪いんやけど!!!!でもそこは配慮というか気遣いというか思いやりというか……!!!!
「だってふたりの会話ドア越しに聞こえてたんやもん!気になってドアに耳あてて聞いてもうたのはごめんやけどぉ」
「恥ず!!恥っず!!!」
「大ちゃん彼氏面してたもんな」
「言わんでええねん!!」
「へー、逆なんや」
「逆とか言うなやー!!」
テンパって恭平にも飛びかかってもうた。「大ちゃんがんばー♡」って流星の声援を浴びながら恭平と取っ組み合いになる。だんだんプロレスみたいになってきて、床に転がってゲラゲラ笑って。……いつもの楽屋や。ドアの外まで笑い声が聞こえとったみたい。息を切らして走ってきた丈くんたちに何があったんか聞かれたけど……
またいじり倒されるのは勘弁やから絶対教えたらん!!!!!











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。