そんなことをして、たくさん遊んだ。
でもほぼ、キャピキャピした高校生がやるやつだった。

こんなキャピキャピした遊びがしたかったの?
幽霊は。

うん…、本来私が生きてたらやりたかったことだから。
友達とね。

そっか…。
幽霊は、生きてたらやりたかったことを
今日してたんだ、…何で私と!?

だって、私が辿り着いた家は光だったからさ!

…本物の友達のところに行けばよかったじゃん。
生きてた頃いたんじゃないの?

うん、いたよ。
大切で大好きだった友達が。

…その子のとこ行けばよかったんじゃないの?

…今から行くんだよ。

は?!
私邪魔者じゃない?!

いやいやいや!
必要必要!

なんで?

何でって…、それは、その…
ね?私のこと見えなかったら大変だから…笑

私は幽霊の通訳か!w

まあいいじゃん!
ついてきてよ!

わかったわかった。

…ねえ、こっちであってんの?

うん、こっちであってるよ。

いやさ…こっちは…
結と、タイムカプセルを埋めた公園の近くの…
結が轢かれた交差点…じゃん。

大丈夫、大丈夫。
もうすぐつくから。

…そう…?

あ、ここ車気をつけてね。

それくらい分かってるよw

…もうすぐ、だからね。

…ねえ、幽霊。
その場所ってここなの?

…うん、そうだよ。

…あのさ…。

うん。

ここは…私と…昔の友達の…
いや、私と結の秘密基地なんだけど…?

…そうだけど?

そうだけどって、あたかも知ってたかのように…

…やっぱ、声だけじゃ気づかないかな。

…は…?
私は一瞬何を言っているのかわからなかった。
声だけじゃ気づかない?
どういうこと?

私さ…、ずっと謝りたかったんだ。

な、何を?
ねえ、何の話をして…

光とタイムカプセル埋めたのに、先に死んじゃったから…。
掘り起こしに一緒に来れなかったでしょ…?

…待っ…て…。
ほ、本当にちょっと待って!!

帰りに私轢かれちゃったから、光と
しっかりした会話も交わせなかったよね。
将来、高校生になっても仲良しのままで…とか言ってさ。

……幽霊…。
いや…結…なの…?

やっと気づいてくれたね。

…!
髪を解いた幽霊は…結そのものだった。
少し結いている、風になびく長髪。
可愛らしいあの頃と変わらないカーディガン。
…全てが、結そのものだった。

もう、気づくの遅いよ。
私ずっと近くにいたのにさ…。

…結…ごめ…ん…ポロポロ

な、何で光が謝るの?!
悪いのは私じゃ…

違うよ…!
だって、私があのとき犠牲になってれば…
結はまだ生きてた…!ポロポロ

…もう…、光が犠牲になったって嬉しくないよ。
…光、実はね…、私、嘘をついてたんだ。

…嘘…?

うん…、私ね、病気だったんだよ。

…え…?

だからね、長くは生きられなかったんだ。
どちらにしろ別れることになってたんだよ。

ま、待って…、本当に頭が追いつかない…。

退屈な日々を繰り返していたのは事実だった。
でも、光にあって私の人生は退屈じゃなくなったんだよ。

…それは…私も同じ…だよ…っ!ポロポロ

だから、あんな形で別れることになって申し訳ないなと思ってた。
しかも、光は抱えやすいからさ…。
死んだのは私のせいだ、とか考えちゃうし、引きこもっちゃうし。

…私が車に気づいてたら…結は絶対助かって…

ないと思うよ。
…あのとき、私は普通に轢かれたんじゃなくて…
発作で倒れ込んで、轢かれたんだもん。

な…!

私のお母さん、病気だったから死んじゃったんだ。
お父さんは、その後を追って…って感じ。
私にもそれが遺伝されちゃってたみたいでさ…。

……じゃあ、あのとき結は…!

うん…、多分あの日が確実に命日だったんじゃないかな…。

じゃあ、何でタイムカプセル…

タイムカプセルは…、私が生きてたらいいなって思いと…
光に伝えたかったことがあったからだよ。

私に…伝えたかったこと…?

そうそう、なのに全く掘り起こしに来ないから…。
霊界で制限時間をもらって、幽霊としてこの世に現れたの。

…その制限時間が、あの花?

そのとおり!
…で、その制限時間も…もうあと少しで終わり。

…!?

だからさ…、掘り起こしてよ、タイムカプセル…。

………

光が読んでくれることを祈ってたんだよ…。

…わかった、掘り起こすよ。
掘り起こすから、消えないでほしいよ…!

…ごめんね。

……

…私、待ってるから。

…え?

…バイバイ、光…!

ま、待ってよ、結…!
結が光に包まれていく。
…あぁ、お別れなんだ。

…バイバイ…、結…。
私は涙を流しながら、あの頃と変わらない
優しいほほえみを浮かべる結に言葉を送った。
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