あなたside
パボのくせに、、、
パボのくせにこういうところだけは可愛い
少し背伸びをしてヒョンジンの頭を、まるで犬を撫でるかのように、クシャクシャに撫でた
お店まで、昨日の夜みたいにくだらない話をしながら歩いた
お店までの道のりは長いようで、短かった
注文したジャージャー麺が運ばれてきた
これでもかってくらい幸せな顔でジャージャー麺を頬張るヒョンジン
唇を尖らせて私が拭いてくれるのを待っている
自分で拭けば良いのに笑
私が拭き終わるなり、満足げに微笑む
今日会ったついでに、肺癌の話と寿命の話をしようと思った
だけど、この幸せそうな顔を見たら
言うにも言えなくなった
この笑顔を守りたい、そう思った
今まで沢山お世話になってきたのに、また迷惑をかける事なんてできない
残りの寿命は一年しかないけど、
出来るだけ恩返ししようと思ってる
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。