そういってお姉ちゃんが頭を撫でてくれる。
この赤髪トゲトゲ野郎は典型的な暑苦しいタイプって感じ。
私の苦手な人種トップ5には入りそう。
まだ爆豪vs緑谷の試合は続いてる。
その間に私はコスチュームの確認を済ませる。
そう声をかけられて後ろをみる。
作業を中断させられたので一応睨んどく。
こっちはお姉ちゃんに応援されたから頑張らないといけないんだよ。
もう一度睨んで念を押しとく。
上鳴?とかいう奴はコクコクと頷いた。
―モニタールームにて爆豪たちの試合の講評が終了
轟・障子vs葉隠・尾白
轟は氷で建物全部を凍らすか。
葉隠ちゃんは透明になるだけ。
これなら勝てる。
青山って言う奴はただのビーム。
こいつは囮かな。
―作戦会議
話が全然噛み合ってないんだけど。
この沈黙を肯定と受け取る。
そういう感じで作戦会議を終えた。
まぁあいつが作戦通りに動いてくれれば負けることは100%ない。
そう言って私は人が乗れるくらいの大きさの音符を2つ作り出す。
説明しよう。
音符とは、名前の通り音符を具現化し自由自在に操ることが出来るぞ。
また、これに音を入れて録音したり、LOCKすることで人を拘束出来るぞ。
また元の状態だったら最大24時間まで持続可能だ。
ビビりながらも青山が音符の上に乗った。
―パキパキ
轟の氷がこの部屋までやってきた。
1回戦いを見ている分こちらが有利だ。
音を探ってみると核は最上階にある。
そして轟の炎を使えば核にまで被害が出るかもしれないから相手は一回目と同じように氷で来るだろうと予想していた。
氷が凍らせるのは壁と床。
つまり浮いていれば被害はゼロ。
そうして私は物の影に隠れる。
轟は私達が凍ってると疑わずに氷を溶かすために来るだろうから少しでも油断させようとしてるんだけど、、、
もうちょっとマシな演技はできないのか⁉️
しかも途中からコス自慢になってんじゃねぇかよ⁉️
―トントン
来た。
その間に私は音を探る。
あなたの下の名前は個性の関係で聴力が普通の人
間の5倍はあるがさらに集中し聞くことで遠くの音
も微細にキャッチすることが出来るぞ。
足音は1つ。葉隠ちゃんは最上階。
私は物陰から出て叫ぶ。
そうして轟が一瞬青山に気を取られた隙に、
音符を使って轟の個性が使えないように手と足を拘束する。
そして轟に近づき確保テープを巻き付ける。
万遍の笑みでさっきの轟と同じセリフを言う。
すると轟は驚いたように目を見開いてこちらを見た。
負けたことがショックなのかも。
お姉ちゃんに褒めてもらえると浮かれていた時のこの言葉のせいで後にものすごく面倒なことになるなんてこの時の私はまだ知らない。
それにしても試合終了の合図がないってことは青山がまだ核を取れてないってことだよね。
小型無線で青山に話しかける。
そこまで役に立つとは思っていなかったけどこんなにすぐ捕まるとは。
まぁ相手が葉隠ちゃんだし仕方ないと言えば仕方ないけど。
―コツコツ
核がある部屋の前まで到着した。
そしてまず葉隠ちゃんの位置を探す。
核の隣の柱に隠れてる。
―ガチャ
葉隠ちゃんは目には見えないけど音は聞こえる。
そして確保テープを巻き付ける。
そしてまだ何が起こっているのか分かってない様子の葉隠ちゃんに近づく。
さすがにいきなりすぎて何が起こったのか分からないと思う。
そして葉隠ちゃんに巻き付けた確保テープを外す。
そんなこと言われると思ってなかった私はビックリ
無視するのもなんか可哀想なので外してやる。
そうするとお姉ちゃんが抱きしめてくれたので私も精一杯抱きしめ返すෆ
お姉ちゃんが天使すぎて困る。
そうすると周りがなんだかザワザワしてきた。
こいつはお姉ちゃんと、同じチームだったらから嫌い。
すっごい理不尽だというのは分かってるけど嫌いなものは嫌いだ。
いや、私一応女なんですけど、、、
メガネくんの声で皆が元の場所に戻っていく。
この時の私は轟が意味ありげな目で見ていたことに気づいていなかった。















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!