第44話

第43話 好きじゃねーか
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2025/08/29 14:52 更新












神楽
神楽
好きじゃねーか














沖田総悟
沖田総悟
(……は?)











沖田総悟
沖田総悟
は?


沖田総悟
沖田総悟
そんなわけねぇだろうがクソチャイナ
この俺があなたを好きだなんて…

そんなわけない。

この俺が人に恋心を抱くはずがない。



好きだなんて……








その可能性が無いと、沖田は言えなかった。


あなたを好きになる理由が多すぎたから。

あなたへの感情の変化に、薄々気づいていたから。






沖田総悟
沖田総悟
そんなわけ……ねぇ

沖田は耳まで真っ赤にし、小さな声で思ってもいない

否定をした。

無論、このか弱い否定を神楽たちが信じるわけもない。

神楽
神楽
ったく…どうせ気づいてたのに
否定するなんて、ダサい奴ネ
志村新八
志村新八
はぁ〜、こんな分かりやすいなら
わざわざ相談しなくてもよかった
じゃないですか
沖田総悟
沖田総悟
……うるせぇ奴らでぃ
神楽
神楽
そんな赤い顔で言われても効かねぇヨ
沖田総悟
沖田総悟
……
志村新八
志村新八
これ沖田さんが効いちゃってますね
珍しいですよこんなの
沖田総悟
沖田総悟
……っ

沖田は、神楽と新八にこんな顔を見られている羞恥心と

屈辱で、頭がいっぱいになった。

坂田銀時
坂田銀時
うぃ〜帰ったぞ
なんだぁこの靴は?客人か?

帰ってきた銀時が、玄関から声を張る。

しかし、沖田の耳にその声は届いていない。
沖田総悟
沖田総悟
うるせぇな!俺ぁもう帰りまさぁ

恥ずかしさを隠そうと、怒鳴るように声を荒げて勢い

よく立ち上がる。

そして、沖田は部屋の戸をバンッと開けた。



坂田銀時
坂田銀時
うおお、総一郎君じゃねーか
驚かすんじゃねーよ
沖田総悟
沖田総悟
…!旦那
坂田銀時
坂田銀時
どうしたんだよそんな顔して
てめーら何話したんだ?
沖田総悟
沖田総悟
他愛もない話でさぁ
何でもあ…

強引に話を終わらせようとした時。

沖田にとって最悪な言葉が、沖田の声をさえぎった。

神楽
神楽
あなたの話ヨ
そいつがあなたが好きだって
言うから、相談に…
沖田総悟
沖田総悟
(何勝手に言ってんだこいつ…!)
沖田総悟
沖田総悟
そんなわけねぇだろうがチャイナ野郎!
俺があなたを好きだなんて、いつ…
沖田総悟
沖田総悟
旦那、勘違いしないでくだせぇ


動揺しきった沖田は銀時の目を見る。

坂田銀時
坂田銀時
ほー?俺ぁ勘違いはしてなさそうだがな
 
坂田銀時
坂田銀時
あなたを好きじゃねーなんて勘違いはよ
沖田総悟
沖田総悟
だ、旦那!違いまさぁ、俺は…
坂田銀時
坂田銀時
そんな赤ぇ顔してたら丸分かりだっつーの

銀時は沖田が逃げ出そうとするのを防ぐ。



沖田総悟
沖田総悟
分かりやしたから…!
あなたが好きってことでいいんで
そこをどいてくだせぇ
坂田銀時
坂田銀時
そうはできねーな
坂田銀時
坂田銀時
相談しに来たんだろ?だったら…
あなたのどこが好きなんだよ
俺がじっくり聞いてやる

銀時はそう言ってニタリと笑う。いたずらっぽいなど

という言葉では表せない、もはや悪魔の笑みだ。


もしこれが新八か神楽なら、今頃間違いなく沖田の拳が

飛んでいたことだろう。


沖田総悟
沖田総悟
どこが好きって…






沖田総悟
沖田総悟
(……いや)



落ち着け。沖田はそう思いとどまる。

いくら銀時でも正直に話す必要はない。


危うくこの場の雰囲気に流されてしまうところだった。



隠せ。普段の自分を取り戻せ。

冷静に……








そんなことを考える頃には、沖田の頭の中に自然と

あなたの顔が浮かんでいた。




真剣な表情、笑顔、照れて赤くなった顔。

忘れられない、沖田の心臓が高鳴った数々の出来事。







気がつけば、沖田の顔はあなたといる時以上に、熱を

帯びていた。鼓動が耳にうるさく響き、ぼーっとして

いた沖田は正気を取り戻す。






沖田総悟
沖田総悟
な、何でもねぇよ!
 
神楽
神楽
その反応で何でもないなんて誰が信じるネ
沖田総悟
沖田総悟
違っ、俺は好きなんかじゃ…

冷静さの欠片もない今では、感情を少しも隠せない。



坂田銀時
坂田銀時
こいつ…ガチだ
志村新八
志村新八
なんでしょう、想像以上すぎて…
神楽
神楽
逆にキモいアル
 
沖田総悟
沖田総悟
旦那が話せって言ったのに…


打って変わって冷たい目を向ける三人に、沖田は怒りを

感じる余裕もなかった。



その理由は、あなたへの恋心の自覚。




三人は、沖田の二度と見られないであろう一面に驚き

引いて。沖田は、自分のあなたへの感情に困惑して。


感情は違えど、四人は無言の中、しばらくの間立ち尽く

すことしかできなかった。




















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