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第1話

シャルル
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2022/01/10 12:00 更新
さよなら……ッ


……どうしてあなたが泣くんだよ…?
あ…待っ……

……そうやって昨日のこと僕との思い出



消してしまおうというのなら……
…もういいよ。
僕だけでも、笑ってやる…ッ


トコトコ…トコトコ…




あの後、気付けば「花束」を抱えて歩いていた。


階段を登り、「街」を見下ろした。
…こんなに色鮮やかな世界で、僕にだけ色がない。……あなたがいなくなってしまったから。

あのまま、あの理想のままいたかった。


理想を夢見てるときが一番幸せだったな。


…だから、「心」はいつまでも夢を見ていて。

……でも、
……もういいか。

もういい。もう、何も感じない。


空っぽでいよう。




……そうしたらいつの日か、


さよならを告げられても涙が出なかった僕も、


あなたみたいに悲しんだり悩んだりすることが


…できるのかな。
愛してるよ
……なんて、言葉にしてもあなたには届かないんだな。
……まるで雲の上にいるようだ。

空は曇って濁っていて、何も見えなかった。
…っ……
(…嫌…嫌だ……ほんとは嫌なんだ…)


遠い未来のことを二人でたくさん描いた。


二人でたくさん語り合った。


…どれだけ夜が更けても。
…………。
何でわかんないのッ!?
わかってないのはそっちだろッ!?
でもすれ違って、


キリのない言い争いもしていたっけ。

……ううん、もういいんだって。

あなたと二人で笑いあった日々は、


もうないんだから。

…さよなら。
あ、おはよう。
……はぁ…


毎日、朝がやってきたら、あなたは溜息をつく。


…いつからそんな日々になっていたんだろう。


この街は、僕たちの未来を作っていく


「はず」の場所だった。


でも、あなたはもういない。




今ではもう、あなたの笑顔も、泣いてる顔も、


僕の記憶から薄れているんだ。



…あなたもきっと、僕のことを


少しずつ忘れていくんだよな。
「…ねえ、そうでしょ?」
…もう、黙っていよう。


「大好き」も「愛してる」も言葉に出すから、


忘れたいのに……またあなたを思い出してしまう。



それでいつか、


「どうしてあの時言えなかったんだろう」


って後悔したとしても、別に良いんだ。


…この「辛い、悲しい」っていう考えさえ、


全て失ったモノクロの僕が、


人間らしく色付くなら…、意味があるのだから。

あなたに恋してた。これは恋なんだって。


…でも、恋だと飾ってる思い込んでるだけだったんだな。
あなたは僕を…愛してくれていなかった。
愛してほしい…なんて想いは、我儘だったのかな…w
此処には誰もいない
えぇ、そうね。
…あの頃の僕たちはもういないんだ。


感情が…混ざりすぎて、もうぐちゃぐちゃだ。


でも逆に、感情同士が譲り合うと、何もなくて。


何もなくなる。



いや…これは、
…痛み、なんだな。
きっと最初からわかってたんだ。
こうなることが。
…でも迷って、言い出せなくて、言ってほしくなくて、…隠して偽った。
…そんなことするなんて馬鹿だよな。


結局何も変われない。


全部相手のせいにしてた。…あなたも、僕も。


…お互いのせいでこうなってしまったのに。
愛してたよ

わかってる。届かないことなんて。


……でも、これで最後だから。



一言言えば変わっていたかもしれないのに、


何も言葉にできなかったのは…僕だ。



後悔を夜が更けるまで語ったところで、


もう聞く人あなたは、いない。
…あなたのせいにしてごめんなさい。
…僕も、あなたを許すから。


…許し合うことに意味なんてないってことも、


全部わかってる。







「哂い」合って さよなら。











 

〈本家様〉

作者
作者
はじめまして!作者です!
作者
作者
第1話目は「シャルル」を書かせていただきましたが、どうでしたか?
作者
作者
これからもこんな感じで書いていこうと思います!よろしくお願いします!
作者
作者
あと…上手く書けるかわからないですけど、リクエストしてくれたらできるだけ書きます!
作者
作者
感想とリクエストのコメ待ってます…
│ω・`)チラッ…
作者
作者
それでは次回もお楽しみに!
作者
作者
おつりん☆!

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