第8話

𝟎𝟕
213
2026/05/16 11:00 更新




















 こーーーんにちわーー!! 
 魔導大祭の実況を務め
 まーーす !!
 あなたの下の名前  ・ クロスフォード 
 でーーす !!
 教育実習生やってまーす  !! 










     私がマイクに向かってそう叫ぶと
     辺りに

     「 キーーーン 」

     と ,音が響く 。どうやら声量の
     調整を軽くミスったらしい 。









 ごめん声量の調整 
 ちょーっとミスったっぽい 



  エドワルド
 どこが " 少し " だ
 結構の間違いだろ 



 あでっ 










     魔導大祭午後の部 。解説として
     呼ばれたのは私とクソエドワルド
     先生の2人 。


     初手から色々ミスった私は ,
     隣に座るマイク ・ マウスに
     哀れみの視線を向けられていた 。









  マイク
 それではご紹介します  !! 
 こちらに座るのが____










     スッと通る大きな声で ,マウスは
     私を紹介しようとする 。



     「 こちらに座るのが 」

     その次に続く言葉は何だろう 。
     と ,回らない頭で考える 。



     なんせ先程まで私はベッドで
     スヤスヤ眠りについていたのだ 。


     ワークナー先生に叩き起こされて
     しまったけれど 。









  マイク
 自称無能者 ,そして
 他称を " 無自覚有能者 " と名高い 
 あなたの下の名前  ・ クロスフォード先生 
 です !!










     その言葉が耳に入った瞬間 ,
     脳内はハテナマークで埋めつく
     される 。



     他称を " 無自覚有能者 " ??
     何言ってんだコイツ 。




















     私が ,私が ,本当に有能なら
     あの子は____リリーは 。



     「 ねぇ ,あなたの下の名前  !!
      絶対に一緒に塔に行こうね !! 」



     " 死ぬ " なんてこと無かったはずよ 。









  エドワルド
 ………マイク ・ マウス 
 競技の説明を始めろ
  エドワルド
 コイツはもう良い 










     私が俯いていると ,何かを察した
     らしいエドワルド先生がマイクに
     そう言った 。


     マイクは私の機嫌を損ねてしまっ
     たと勘違いしたようで ,不安げな
     視線を向けてくる 。



     ごめんね ,貴方のせいじゃないの 。
     私がとんでもなく弱いだけ 。




     未だに燻っている私が弱いだけ 。


     そんなことを思っていると ,
     ふいに隣に座るエドワルド先生の
     声が振ってかかってきた 。









  エドワルド
 おい ,クロスフォード 
  エドワルド
 手 ,握りすぎだ 










     エドワルド先生はそう言って ,
     無自覚の内に握りすぎて
     血だらけになった手を私に
     見せてくる 。






     ____その時のエドワルド先生は
     やけに ,哀しそうな顔をしていた 。























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