らいと視点
朝6:30
目覚ましが鳴る少し前に目が覚めて顔を洗ってリビングに行くとみかさが朝ごはんの準備しとった
2階に上がると1番奥にある部屋
それがロゼの部屋
ドアを開けていつもみたいに声をかけたら布団の中で小さい塊がモゾモゾ動いた
返事と呼べるか分からないくらいの声を出したものの体は布団から出てこなくて少し動いただけ
手を伸ばすとロゼの小さい手が布団から伸びて来たけん握って起こした
見た目は誰が見ても4.5歳くらいの手
でもロゼは18歳
ロゼは生まれつき体も心も4〜5歳のまま成長しない
原因もわからなくて世界でも数例しか確認されていない不思議な体質
その秘密を知っているのは俺らだけ
朝起こしてもまだ眠い日はだいたい抱っこを求めてくる
抱っこすると安心したように俺の肩にもたれかかってくる
年齢は重ねても身も心も4〜5歳のままやけん昔からずっと変わらない重さ
洗面所に連れて行って顔を洗わせたら少しづつ目が覚めてきたらしく鏡を見ながら前髪を直し始めた
そう言って目をぱっちり開けて俺の方に振り向いた
今度は自分で歩いて俺と手をつなぎながらリビングに向かった
リビング
小さい両手でお皿を持って丁寧に運んで1枚机に置いたら満足気に俺たちを見た
3分後
ロゼはほかの兄弟をしおにぃ、らぴにぃ、めるにぃ、みかにぃと呼ぶのに俺に対してはらいと呼び
小さい頃らいとにぃって言おうとしてらいととしか言えなかったのが可愛くてそのままでいいよと何気なく言った日から1度も変わらない呼び方
自分の椅子の隣をポンポンと叩くロゼ
隣の椅子に座るとすごい嬉しそうに笑ってるのが可愛くて...
ロゼは平日は支援学校の高等部に通ってる
クラスは一人で担任のあっと先生と一対一で勉強したり散歩したりお絵描きしたりしてる
俺達には誰にも言えない秘密がある
もし知られたらこの日常は変わってまう
やけん兄弟みんなで約束した
「ロゼの普通の毎日を守ろう」
これが俺たち兄弟のいちばん大切な約束
ロゼが楽しく毎日を送れるように俺たちはロゼと一緒に毎日を過ごしていく











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!