高校2年の2月、私は転院が決まった。
ここからさほど遠くない、いちご病院らしい。
看護師さんにそう言われた。
でもわかってる。
看護師さんも病院の先生も、お母さんもお父さんも親戚の人も。
もう諦めてる。
もうずっと寝たきりなんだって。
運動も、勉強も、普通の生活さえもできずに
1人きりで死んでいくんだって。
生まれ変わって元気な身体で産まれたい。
いつもそう思う。
とりあえず笑顔。
看護師さんは安心したような笑顔を浮かべた。
頑張りたいよ、でも体が言うこと聞かない。
ずっと座ってるからもう歩けない。
車椅子にもう慣れて、
足にもう力が入らない。
勉強もわからない、
スポーツもできない、
できることは起きて食べて寝て起きての繰り返し。
リバビリも何回か挑戦したけど
3分立ったら眩暈がした。
リバビリも諦めたし、ずっと体のどこかに違和感がある。
そんな2月だった。
今日は2月の28日。
もう少しで日付が変わる時間だった。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!