ざわざわと賑やかな昼休みの学食。
女子の歓声と男子の笑い声が飛び交う中、
ひときわ目立つのはやっぱり――TOMORROW X TOGETHERのテーブル。
ボムギュやテヒョンと談笑する中、
ヒュニンカイの視線だけは、
離れた席に座るあなたの下の名前を捉えていた。
友達のハユンと小さく笑いながらお弁当を広げる姿。
その表情に、周りは誰も気づかない。
でも――カイだけは、釘付けになっていた。
と隣のボムギュが振り返る。
席を立ったヒュニンカイに、みんなの視線が集まる。
その足が向かったのは……
やっぱりあなたの下の名前のテーブルだった。
ハユンが驚いて目を丸くする。
あなたの下の名前は箸を止めて、冷たい視線を向けた。
有無を言わさず腰を下ろすヒュニンカイ。
そして、あなたの下の名前の弁当に視線を落とす。
そう言って、彼は強引に箸を伸ばした。
頬を膨らませて食べる仕草は無邪気なのに、
あなたの下の名前を見つめる目は真剣そのもの。
学食中がザワついていた。
“またTXTのメンバーが誰かにちょっかい出してる”
――そう噂されているのに、
ヒュニンカイは全く気にしていない。
むしろ、堂々と宣言するようにあなたの下の名前の手首をそっと掴んで――
その笑顔に隠れた独占欲が、
あなたの下の名前の胸をざわつかせた。


















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!