第33話

29. 学食
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2025/08/16 11:00 更新












ざわざわと賑やかな昼休みの学食。

女子の歓声と男子の笑い声が飛び交う中、
ひときわ目立つのはやっぱり――TOMORROW X TOGETHERのテーブル。











テヒョン
テヒョン
カイ、あれ食べないの?









ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
うん、いいや












ボムギュやテヒョンと談笑する中、

ヒュニンカイの視線だけは、

離れた席に座るあなたの下の名前を捉えていた。











友達のハユンと小さく笑いながらお弁当を広げる姿。

その表情に、周りは誰も気づかない。

でも――カイだけは、釘付けになっていた。












ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
...ねぇ、




ボムギュ
ボムギュ
ん?

と隣のボムギュが振り返る。












ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
僕行ってくる。












席を立ったヒュニンカイに、みんなの視線が集まる。

その足が向かったのは……





やっぱりあなたの下の名前のテーブルだった。











ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
隣、いい?












ハユンが驚いて目を丸くする。

あなたの下の名前は箸を止めて、冷たい視線を向けた。











(なまえ)
あなた
...来ないで












ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
えー、いいじゃん。隣空いてるし












有無を言わさず腰を下ろすヒュニンカイ。

そして、あなたの下の名前の弁当に視線を落とす。












ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
それ、美味しそう。……一口ちょうだい?





(なまえ)
あなた
は? 自分の食べれば?






ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
...あなたの下の名前のがいい












そう言って、彼は強引に箸を伸ばした。

頬を膨らませて食べる仕草は無邪気なのに、
あなたの下の名前を見つめる目は真剣そのもの。












ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
……僕、こういうの幸せだな






(なまえ)
あなた
...何言ってんの




ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
だって、君とご飯食べられるの、俺だけでいい








学食中がザワついていた。
“またTXTのメンバーが誰かにちょっかい出してる”






――そう噂されているのに、
ヒュニンカイは全く気にしていない。











むしろ、堂々と宣言するようにあなたの下の名前の手首をそっと掴んで――








ヒュニンカイ
ヒュニンカイ
俺から離れようとしたら……もっと、強引になるよ?








その笑顔に隠れた独占欲が、

あなたの下の名前の胸をざわつかせた。
















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作者
少し遅れちゃったけどひゅににお誕生日おめでとう!

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