第20話

勘視違い
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2025/05/18 12:46 更新


好きな人を見つめた。
好きな人の視線は
親友に向いていた。

分かってはいたんだ。


俺に勝機なんてないって。

そんな人の気持ちもつゆ知らず、
彼はまた今日も。


「北斗っ!一緒に帰ろ!!」


そう言いながら笑顔を向ける彼に俺は

精一杯作った笑顔を貼り付けて答える。


『どうせ樹と帰りたい口実だろ?』


だが彼は俺の思っていたものとは正反対の言葉を返した。


「北斗来ないなら俺帰りたくないんだけど!!」


その言葉を言う彼の顔はあからんでいて、

でもさっきと変わらないとびきりの笑顔だった。
学パロでした

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