ゴヌと話してきたことは
あなたの表情を見た瞬間にわかった
迷いがない
でも 、少しだけ疲れている
過去をちゃんと閉じた顔だ
そう返すと 、あなたは首を振った
その一言で十分だった
俺はテーブルの上に何もない手を置く
あなたと視線が合った
声は低く 、淡々としている
逃げ道を塞ぐ言い方はしない
あなたは少しだけ考えてから 、言った
その答えに 、胸の奥が静かに熱くなる
俺は手を伸ばす
触れる前に 、止めた
もう一度あなたの目を見る
矛盾しているってわかっている
でも 、嘘じゃない
あなたは少し笑って
自分から距離を詰めてきた
それは約束じゃない
選択だった
俺はその選択を何より大事に受け取った
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。