靴を脱いでリビングへ進むと、
いつもとは違う、ガウルオンニのでもない
私のでもない他の匂いが、私の鼻を刺した。
ガウルはポケットから鍵を取り出し、
ヒョンソに差し出した。
ヒョンソは目を輝かせてその鍵を受け取り、
子供のように鍵をぐるぐる回しながら見つめていた。
ヒョンソはニヤッと笑い、
合鍵をポケットにしまいこんだ。
ヒョンソは驚いて、
ガウルが聞いたこともない大きな声を出した。
ガウルが作った晩御飯を食べた後、
ヒョンソはお腹をさすり、ガウルは食器を洗っていた。
ヒョンソはガウルの話を遮るように
耳を抑えて叫んだ。
お風呂から上がり、2人は同じベッドに入った。
ヒョンソはいつものように求愛し始めている。
ヒョンソは馬鹿にしたような笑いを見せた。
そんなヒョンソを見て、
ガウルの冷めていた心に火がついた。
ガウルはヒョンソの首に唇を近付ける。
自分なりに吸ってみるが、
ガウルの力では、赤い痕が残るまで
強く吸うことはできなかった。
ガウルは珍しく、子供のように口を尖らせ
布団の中へ潜っていった。














編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!