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第1話

海の底へ
277
2024/12/23 09:19 更新
◯月◯日、某海岸で二人の人影が確認された。
srf
srf
凪ちゃ〜ん
本当にやるの?
skng
skng
当たり前でしょう
ここまで来てしまったからにはもう戻れませんよ
srf
srf
でも…!
skng
skng
貴方が生きたいなら生きればいい
私はもう戻りません
そう。この二人は入水自殺をしようとしているのだ。
先に進んでいるskngはもう既に足が水に浸かっている。
srf
srf
死ぬときは一緒って先に言ったの凪ちゃんじゃん!
なんでそんな事言うの!
skng
skng
………
srf
srf
凪ちゃん、俺の気持ちにもなってよ!
skng
skng
…ごめんなさい
skng
skng
私はもう、限界なんです
srf
srf
え…?
skng
skng
私は昔からスパイとして人を騙してきました
その事は貴方もご存知でしょう
srf
srf
でも、今は違うでしょ…
skng
skng
そうですよ
その通りです
skng
skng
だから、なんです
こうして話している間もskngはどんどん海に沈んでいっている。
skng
skng
私には、この明るい世界の光が眩し過ぎるんです…
srf
srf
目の前で消えてしまいそうな顔をしている彼を見ていると
何も、言えなかった。
srf
srf
じゃあ、俺も一緒に死ぬ
凪ちゃんと一緒に死ぬ
skng
skng
良いんですか?
貴方にはやり残した事が沢山あるでしょうに
srf
srf
良いの
凪ちゃんが居ない世界なんて、俺はとても耐えられないから
skng
skng
…そうですか
srfもどんどん水に浸かっていく。
skngと並んで歩ける場所まで行くために。
いつの間にか、膝の辺りまで水に浸かっていた。
skng
skng
これ以上行くと、本当に戻れませんよ
良いんですか?
srf
srf
良いって何回も言ってるじゃん
そこで、二人は走り出した。
その時のskngの顔は、今までのどの笑顔よりも笑っていた。
srf
srf
(嗚呼、凪ちゃん、凄い笑ってるなぁ…)
遂に、水がsrfの腰の所まで来た。
srf
srf
凪ちゃん、俺の腰まで水来てるけど大丈夫?
おへそとかもう水没してるんじゃない?
skng
skng
うるっさいですね…
普通の人だったら多分もう胸の辺りまで来てますよ
歩いていると、急に深い所に落ちてしまった。
skng
skng
ぐっ…私はもうダメですね…
srf
srf
じゃあ手を繋いで歩こうよ
まるで、散歩をしているような声色だった。
遂に、あと一歩でも進めば溺れるような場所に来た。
skng
skng
貴方、本当に良いんですね?
srf
srf
そりゃ勿論
そこで、視界が暗転した。
段々、目が見えなくなってきた。
srf
srf
(凪ちゃん…)
次に、耳が聞こえなくなってきた。
srf
srf
(声、聞こえなくなっちゃったな)
感覚が、段々消えていった。
srf
srf
じゃあね。凪ちゃん。
そこで、意識が消えた。

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