【 ジャックローズside 】
僕は今、ベルモットに連れられて買い物を
している。
といっても、ベルが買おうとしているのは
僕の服だ。
なんだかんだで1時間はずっとこの調子。
なんとかしてベルを止めたいんだけど…。
後ろから声がして、振り返ると…
相変わらず胡散臭い男だ。
あの一件があって以来話していなかった為、
正直気まずい。
ベルはバーボンから服を受け取ると、
僕に手渡した。
これが本当の着せ替え人形だ…。
2人に言われるがまま、試着室で着替える。
〈 シャッ 〉
試着室のカーテンを開けると、ベルと
バーボンが驚いた顔をした。
これまでベルが僕に選んだ服は全部男物
の服だった。
ベルは少し困ったような顔をした。
つい、思った事を口にしてしまった。
僕は性別を決めていないから、胸に
さらしを巻いている。
さらしをほどけばそれなりには…
できる限りの言い訳をした。
ベルは僕に何をさせる気なのだろうか。
そう言って、ベルは僕の着ている服を指で
さした。
バーボンは、なんだかいやらしい笑みを
浮かべている。
僕は試着室に戻って元々着ていた服に着替えた。
脱いだ服をベルに渡すとベルは『待ってて』
と言ってレジに向かった。
数分後、ベルが戻ってきた。
バーボンはベルに言われた通りに荷物持ち
をしている。














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。