あなたside
帰りのSHRも終わって、教室に残る人も私だけになった。
みんな帰ったから教室に私だけ。
後残っているのはミナの荷物。
あなた「遅いな…。」
職員室に日誌を持っていくだけなはずなのに
ミナの帰りが遅い。
待ち合わせしてるわけじゃないんだけどね(笑)
そんなことを考えながらスマホに手を伸ばした。
写真フォルダの中には捨てようとして捨てられなかった
ミナとの写真がある。
決して写真の量は多いわけじゃないけど
カメラに向かって笑いかけるミナは最高にかわいい。
こんなミナの顔を知っているのは私だけでいい…。
なんて別れたくせにひどい独占欲だ。
そんなことを考えていると静かに教室のドアが開いた。
その人とパチッと目があった瞬間、胸がいっぱいになる。
ミナ「…。」
ミナは2人きりの状態が気まずいのか
下を向いて教室に荷物を取りに入ってきた。
いけっ…!いけあなた…!
心の中で自分にエールを送り終えると
あなた「ミナ。」
ミナに声をかけた。
ミナは肩をビクッと震わせて
不安そうな顔でこちらを振り返った。











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。