第7話

君と二人なら。
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2022/08/06 10:00
結局ぼくら誰にも愛されたことなどなかったんだ。


そんな嫌な共通点で僕らは簡単に信じあっていた。


君の手を握ったときかすかな震えもすでにとまっていた。


誰にも縛られないで二人


『線路ついたよ』


『うぃ~迷惑行為~!』


線路の上をあるいた。


『やってみたいこととかある?』


『スリたいw』


金を盗んで


『根っからの反社じゃん…』


『ww』


『わぁ~逃げろ~w』


二人で逃げて


『楽しw』


『君も根っからの反社じゃんw』


『こんな自由なの初めてで楽しいだけだよ』


『ほんとうにね………』


『………』


どこにも行ける気がしたんだ


今更怖いものは僕らにはなかったんだ


額の汗も


『やっぱ夏だから暑いね~……!』


『………』


『どこみてんのえっちw』


『はぁ?お前こそなに考えてんの?』


『必死になるなって童貞くんw』


『………うざっ』


落ちた眼鏡も


『w眼鏡いいの?ww』


『今となっちゃどうでもいい』


『すがすがしいかぎりで』


あぶれものの小さな逃避行の旅だ


『お前もなw』

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