如月side
事務所に着くと恭平くんの事務所の関係者の方々もたくさんいた。
社長「聞くが、あなたと高橋くんは付き合ってるのかい?」
『付き合ってないです。ただのお友達です。』
高橋「僕があなたさんを誘って遊んだ結果このようになってしまいました。」
社長「君たちは次世代を担う重大なタレントだ。プロ意識を持ちなさい。」
社長「これからは仕事以外関わらないように。会見を開く。本当のことを全て言いなさい。」
『はいっ...』
もう関わるなと言われた瞬間心のダメージが大きかった。
もう会えないのかなぁ.....
高橋side
社長さんに言われたことは自分でもよく分かってた。
でもきっとあの握手会からきっと俺はキミに恋していたに違いない。
本当に好きな人と会えないってどんなに辛いのか...
あなた大好きやったよ。
如月side
会見が始まった。
もう恭平くんと喋るのはこれで最後になるかもしれない。
記者「お二人が一緒にいる所が写真で撮られていましたけれど付き合ってるのは本当ですか?」
『付き合ってないです。ただ相談に乗ってもらってただけです。』
付き合ってもないのにこんなことを言うのがこんなにも虚しくて、苦しいのは、
きっと恋のせいだ。
記者「如月さんは高橋さんと全く関わるがなかったのにも関わらずなぜ高橋さんに相談したんですか?」
「会いたかったから。」
なんて言えるわけないじゃん...!
『それはっ...尊敬しているからです。』
本当のことを言えない自分が恥ずかしくて後悔したのも後で気づいた。
記者「これで質問は終わりです。」
終わったあと私は恭平くんとも会わず走って逃げた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。