〖 数時間後 〗
みんなが帰った。
そうして私と瞬平はみんなを見送ったあと…部屋に
戻って行った。
【 部屋 】
部屋に戻ってから…私はベッドに座って本を読んで
いると急に後ろから抱きしめて黙りしていた。
少しいじめてやろうと思ってそうと言えば…
顔をトマトのように赤くしていた。
私は小説を閉じて掛けていた眼鏡を外し…その諸々を
テーブルに置いた。
〖 数分後 〗
今の状況は…私は座っている瞬平の太ももに股がって…
瞬平は嬉しそうな顔をして私を抱きしめていた。
本当にかわいい弟で仕方がない。
私がそう声を出せば…瞬平はぱぁっ、と顔が明るく
なった。
ほんと可愛らしい。
瞬平の掛けていた眼鏡を外して…私はにやにやと
口角を上げた。
からかって拗ねたのか…瞬平は再び顔を真っ赤にして
目を逸らした。
目を逸らす瞬平の頬に手を当てると…瞬平はまた私の
元に視線を戻した。
赤い顔を更に赤くする弟。
いじるのは楽しくて仕方がない。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。