<ソクジン side>
好きって………僕が?
さっきまでの苛立ちが一気に消えた
それよりも
理解しようとすることに必死になった
震えた声で話すあなたの姿に
ハッとした
なんだよ、それ
アイツらの幸せを願っていたのに
むしろ
好きな人の幸せをちゃんと考えていたのは
アイツらの方だったんだ
やっと顔を上げて僕を見てくれた
大きな瞳に涙をためながら
驚きと同時に瞬きをしたから
こぼれ落ちた涙を拭いながら頬に手を添えた
真意がわかってきたのか
更にポロポロと涙を流し始めた
言葉にならないのか
一生懸命に首を振る
そんな姿すら愛おしくて仕方ないのに
どうして気持ちを押し殺していたんだろう
嬉しそうに頬を赤くして
頷く姿に顔を近づけた
あぁ、かわいいな
そんなことを思いながら
ふと嫌なことが頭をよぎった
なるべく優しく言ってるつもりだけど
自分でも不安で口調が強くなってるのが分かる
そう言ってズカズカと3人が入ってきた
そう言ってあなたを抱きしめるテヒョン
いやいや、え?
どういう状況??
そう言うと僕の目の前でキスをした
ジョングクまで
最後にはジミンも、と……
あぁ、そういうこと
やっと理解した
自分たちを庇って
何も言わなそうなあなたに変わって
言いに来てくれたって事ね
ほんと
好きな人のことを考える3人が
眩しくて仕方ないよ
そう言って3人から
あなたを引き剥がして僕の腕の中へ
いつの間にかみんなで笑っていた
そして
なにより僕の腕の中で笑っている
あなたがいることに嬉しくなった
自分の気持ちを押し殺すことが
相手の幸せを願ってるなんて
そんなのはエゴだった
これからはもう
自分の気持ちに素直になるよ
自分の事のように
喜んでくれている3人がいるからね
それに、あなたを悲しませでもしたら
3人から総攻撃を喰らいそうだしㅋㅋ
__________________________𝐹𝑖𝑛.

















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!