前の話
一覧へ
次の話

第224話

雨[上鳴]&ごあいさつ
475
2026/03/31 12:00 更新



  桜の咲くこの時期は、
  雨と晴れが交互に繰り返す時期だ。


あなた
 はぁ…今日も雨か 



  暴風で、傘が壊れかけだった。

  辛いことも重なっていて、
  空模様がまるで
  私の心を映しているようだった。


上鳴 電気
 おーい?聞こえてる〜?? 
あなた
 っうわ上鳴!!? 
上鳴 電気
 なんだよも〜、
 聞こえてなかったのかよ! 



  窓際の私の席、
  上鳴が私の机にずいっと乗り上がって
  話しかけていたようだ。

  気づかなかった。


上鳴 電気
 あー、もしかして!
 なんか悩みでもあんじゃねーの? 
あなた
 えっ?な、ないよ! 
 別に…雨やだなぁって思ってただけ 



  ふうん?と上鳴は怪しんだまま、
  私の前の席に座った。

  いつのまにか教室は私達だけ、
  昼間の喧騒が幻のようだった。


あなた
 上鳴帰んないの? 
上鳴 電気
 ん〜、あなたの下の名前待ってたけど 
 来なかったから



  頬杖をつきながら、
  上鳴は窓の外を見上げている。

  分厚い雲が空を覆って、
  太陽なんてまるで隠してしまっていた。


上鳴 電気
 雨なあ…俺と相性悪いんだよな 
あなた
 え?ああ…水と電気だから? 
上鳴 電気
 そーなんだよー…あと髪濡れるし 



  はぁ〜〜…とあからさまに嫌な顔をして、
  私の方を見た。


上鳴 電気
 で、あなたの下の名前は? 
あなた
 ん?なにが? 
上鳴 電気
 さっきも思ったけどよ、
 なんか思い詰めてねぇ? 
 どよーんってしてたからさぁ 



  心配そうに私の顔を覗き込む。


あなた
 いやぁ〜…別に大したことないよ 
上鳴 電気
 そう〜〜、? 
 まあ、話したくねぇならいーんだけど 



  上鳴は意外と目敏い。

  私の小さな変化にもすぐ気づいて、
  すぐに話しかけてくれる。


上鳴 電気
 あんま抱え込みすぎんなよ? 
 俺がいつでも相談聞くからさ! 


  っへへ、と笑って
  上鳴は私の頭に手を伸ばし、
  まるで愛でるように
  頭をぐしゃぐしゃに撫でた。


あなた
 っう、な、何、急に! 
上鳴 電気
 なんでもねーけど!
 あなたの下の名前意外と 
 抱え込むからさぁ…
上鳴 電気
 あと、あなたの下の名前は笑顔が一番似合うから 



  ふわりと上鳴は微笑んだ。

  その時、雲の隙間から陽の光が差し込んだ。


上鳴 電気
 …あ、いつの間にか晴れた! 
あなた
 …あ、そ、そうだね 



  上鳴に呆気を取られて、
  私は反応するのに遅れた。


上鳴 電気
 え、何?
 もしかして俺に見惚れてた? 
あなた
 ち、違うし!! 



  しかし、上鳴はこういうところがある。

  決める時はかっこいいのに、
  すぐいじってくる。

  そこが居心地の良さでもあるのかもしれない。


上鳴 電気
 あ、桜ギリ散ってねぇ!あぶね〜 



  いつも通りの笑みを浮かべながら
  上鳴は私に振り向いた。

  いつの間にか、心が軽くなっていた。

  天気のおかげなのか、
  それとも上鳴のおかげなのか…
  それを知るのはまだ先になるだろう。





  皆様、こんにちは!!
  もなかです!

  こちらの短編集もついに最終回です!!

  詳細についてはコチラをご覧下さい⤵︎



  今回が最後回となりますが、
  今まで本当に
  ご愛読ありがとうございました🥲‼️

  沢山のリクエストやコメント
  本当に感謝してもしきれません🙇‼️

  小説は残るので、
  是非見返して頂けたらと思います!

  という事で、本当にありがとうございました😭
  以上もなかでした!!

プリ小説オーディオドラマ