桜の咲くこの時期は、
雨と晴れが交互に繰り返す時期だ。
暴風で、傘が壊れかけだった。
辛いことも重なっていて、
空模様がまるで
私の心を映しているようだった。
窓際の私の席、
上鳴が私の机にずいっと乗り上がって
話しかけていたようだ。
気づかなかった。
ふうん?と上鳴は怪しんだまま、
私の前の席に座った。
いつのまにか教室は私達だけ、
昼間の喧騒が幻のようだった。
頬杖をつきながら、
上鳴は窓の外を見上げている。
分厚い雲が空を覆って、
太陽なんてまるで隠してしまっていた。
はぁ〜〜…とあからさまに嫌な顔をして、
私の方を見た。
心配そうに私の顔を覗き込む。
上鳴は意外と目敏い。
私の小さな変化にもすぐ気づいて、
すぐに話しかけてくれる。
っへへ、と笑って
上鳴は私の頭に手を伸ばし、
まるで愛でるように
頭をぐしゃぐしゃに撫でた。
ふわりと上鳴は微笑んだ。
その時、雲の隙間から陽の光が差し込んだ。
上鳴に呆気を取られて、
私は反応するのに遅れた。
しかし、上鳴はこういうところがある。
決める時はかっこいいのに、
すぐいじってくる。
そこが居心地の良さでもあるのかもしれない。
いつも通りの笑みを浮かべながら
上鳴は私に振り向いた。
いつの間にか、心が軽くなっていた。
天気のおかげなのか、
それとも上鳴のおかげなのか…
それを知るのはまだ先になるだろう。
皆様、こんにちは!!
もなかです!
こちらの短編集もついに最終回です!!
詳細についてはコチラをご覧下さい⤵︎
今回が最後回となりますが、
今まで本当に
ご愛読ありがとうございました🥲‼️
沢山のリクエストやコメント
本当に感謝してもしきれません🙇‼️
小説は残るので、
是非見返して頂けたらと思います!
という事で、本当にありがとうございました😭
以上もなかでした!!













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。