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第1話

azop 浴槽とネオンテトラ。曲パロ
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2025/09/23 14:54 更新
暴力表現、死ネタ注意












「ゔぅ、、ぁがッ、、」
「ッあ、、、ごっごめん、、、」
また、またやってしまった。また傷つけてしまっつい。ほんとうはこんな事したくないのに。
「大丈夫だよあーずかい、本心じゃないんでしょ」
「でも、、、」
「大丈夫だよ」
そうやって笑う君の眼は雨の日の濁った水面のようだった。俺だってこんな目をさせたくない。こんな目に合わせたくない罪悪感と改善できない自分とすこしでもその顔がいいと思ってしまった自身に嫌悪感を抱く。
「ぼくシャワー行ってくるね」
俺が暴力を振った後毎回お風呂へと行く。
「ぅゔ、、」
風呂場から嗚咽と漏れ出た泣き声が聞こえてくるたび心が締め付けられる。自分でやった癖に風呂場で泣いてないでよ、俺のこの病気を治してよ。心の中で無理難題をぶつける。口ではああいうのに目の前では大丈夫だと笑っている。お願いだよ、離れてくれ。どうして俺から離れてくれないんだ。
ある日こういった。
「なんでさ、いくら暴力振るってもどこにもいかないの」
そう聞くと少し驚いた顔のあと、困ったかのような顔を見せた
「なんでかって、、、わかんないけど、好きだからなんだと思う」
曖昧で不安定な回答。一瞬で嘘とわかる。でも他の理由も思いつかないから信じるしか道が残っていない。
「俺はおっpの顔が好きなだけかもよ?それでも他の場所に行かないの」
「、、、そうだとしても、俺はあーずかいのことが好きだと思うよ」
「、、、そっか」
数秒の沈黙の後出たのはその言葉だけだった。言ってくれよ、吐き出してくれよ、ちゃんと拒絶してくれよ。
暴力を振るってくるような恋人嫌だろ?なんでそばにいてくれてるんだよ。矛盾の塊だ。好きなのに、嫌われるようなことをする。小5男子じゃあるまい。
首を絞められ苦しんでいるおっpが脳裏に鮮明に映し出される。今までやってきた回数分浮かんでくる。おっpの方が痛いのに、苦しんでいるのに、辛いはずなのに思い出すたびに苦しくなる自分に嫌気がさす。布団に入っても浮き上がる情景は変わらない。睡眠薬の入っている薬瓶へと手を伸ばす。瓶を掴み雑に手のひらに出し薬を飲み干す。
「あ、、、」
少し散らばった錠剤と空っぽの睡眠剤。減っていたとはいえかなり飲んでしまった。規定量は特に越しているはずが眠気がくる気配もない。散らばってるのを少しでも飲もうとしてを伸ばすが瓶にぶつかる。光の反射で輝く破片。パリンとガラスが割れる音がひびく。
「大丈夫!?すごい音したけど、、、」
君の目にどう映ったのだろうか。散らばった薬に、、、
虚な目。引くかな、そんなこと思ったけどおっpはただ心配するだけだった。
「怪我してない、、!?今からゴミ袋持ってくる!」
リビングに行こうとするおっpの服を掴み引き止める。
「どうしたの、?」
ただ心配することに無性に腹が立った。地面に倒し首を絞める。
「あ"ッ⁉︎、、ぅがッ、ひゅッ、ゃめ"っ、」
どんどん苦しそうな顔をする。止めなきゃ、止めなきゃそう思うが絞める力は弱くならない。
「あ"ッ、、ぐぁ、、カひゅッ、、」
顔色がおかしくなっていくこともわかっている。でも、辞められない。酸素が足りなくて、呼吸できなくて、凄い苦しそうで、でも確かに口角はあがっているんだ。そんな姿に正気か?と問いを投げたくなった。苦しいだろう、どんな方法でも酸素が欲しいだろ?でもあげてやらない。
「ぁッ、ふッ、、、ぇぐッ、がッ、、」
苦しそうなのにどうして喜んでいるんだ?幻覚なんかじゃない、確かに笑っている。苦しんだ表情をしてくれない事につまらないと思った自分がいることに驚く。
「あ"ッ、ぐぁ、、ゔぅあ、、ははッ、、、」
全部受け止めてよ、おれを。不安も病気も何もかもが含めて。

彼が熱帯魚なら、今は乳白色なのだろうか。

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