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部屋に連れ込まれると
それからモトキがずっと何かを探している
カサリと紙と擦れる音と共に何かを箱から出してくる
やはり酒呑童子との会話は聞かれていたようだ
渡された面をしげしげと眺める
黒い狐の面に金と赤で紋様が描かれている
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クスクスとザカオが笑う
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月がぼんやりと明るく光っている夜空をシルクが
見上げている
シルクの珍しい服装....パーカーのフードが
ふわりと揺れる
こちらを振り向く紅い瞳と目が合う
する...
シルクから首に手を回される
ぱんっ。
シルクの腕から赤い血華が舞った
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。