試合が終わり、片づけを終える頃には空がオレンジ色に染まっていた。
横から蒼汰がバッグをひょいと持ち上げた。
渚は海を眺めながら答えた。
五人で歩く海沿いの道は夕日が海に反射して、キラキラ輝いている。
私が指差した先にはいつもの秘密の場所、小さな砂浜の先にある古い灯台。
五人だけが知っている場所だった。
蒼汰も笑った。
灯台に着くと五人で並んで海を眺める。
少しずつ空が青紫色に変わっていく。
湊は何か言いたそうにして、視線を海へ戻した。
すると海斗も口を開く。
四人が何かを隠している、私は不思議に思いながらもノートを開いた。
今日の日付と天気を書いて、ペンを走らせる。
私は笑った、だけど――四人の表情はなぜか少しだけ寂しそうだった。

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。