なんで先生に連絡が行くんだ?なんて甘ちゃんな思考をする
けれどすぐに答えは出る
先生が俺の主治医だから
かと言って一般人の俺をヒーロー本部のじいさんがなんで警戒なんてするんだ?
そういう思考もすぐに打ち消される
『元々追われていたから』
かなり真面目に最初に怪しむべき存在だった
先生を
最悪の状態を脳内で展開していく
先生が通告者で俺が隠居するのに合わせて俺をヒーロー本部に引き渡すつもりだった。
とか
オセロ達をヒーローに渡すために俺をここまで誘導した
とか
俺の痣のことを知っている人がヒーロー本部に言ったから警戒態勢になったわけだからそよ俺の痣のことを知っている人に情報を引き渡すために着いてきていた
とか、なんの根拠もないことだけれど一瞬の間に頭がぐるぐると思考を巡らせる
ここまで言ってもらったのに未だに先生のことを信じきれていない自分が嫌になる
そして、今日飛行機内で先生があんまり聞いて欲しくなさそうだった過去について聞こうかという最悪な思考さえ巡った
意を決して言う
教えてと言うと口を噤む先生
あぁ、俺が馬鹿だったのかな、、信じたのが悪かったのかなとか自責の念に狩られそうになった時に
と、少し困った顔で言った
先生目線の先生の過去の話
これは、俺がヒーローに追われ、先生になり、お前を見つけるまでの物語。
ある書類に名前を書く
読み ひむら なぎさ
漢字 緋 汀
幼いながらになんでこの世はこんな紙っぺら1枚に人生が左右されるんだろう。なんて思った
その紙は入学書類、人生で絶対に書くもの
この書類を書いたらこの 『学校』と言う名の独裁国家から逃れられないという事実が追いかけてくる様な気がする
汀という名前を書く度に、母親からのある言葉を思い出す
これは所謂胎児記憶というもの
まれに産まれてくる親の腹にいる時から記憶がある子供を指す。
普通は物心ついた頃から記憶が始まり、小学校の時の記憶などは薄れながら育っていく。
胎児記憶の持ったものもたまに記憶も薄れていくが俺はそうではなかった
産まれる前から今までの記憶が全てある
そして、忘れることも出来ない
なんて親の親のせいにするがそうもいかない、これは俺が俺であると強く感じさせる
入学式にももちろん親は来なかった。
この入学も必然的なものだったから嬉しくとも何とも無い
気がつけば、俺は就職をしていた
全てが本当に必然的だった
この会社も当時はとても金が稼げると言われていたヒーローと関わりのある会社に勤めた
そこではすっごい褒めてくれて、喜ばしくなかった大学に入学して良かったとも思った。
そして、嬉しい事に度々俺は表彰された
この技術は絶対にヒーローの助けになると。
そして褒められる度に俺は喜んだ
『嬉しい』
『褒められた』
『認められた』
『もっと褒めて欲しい』
『もっと技術を出す』
『もっと、もっと、もっと、役に立ってやる』
その想いが通じたのか、教科書にも絶対に乗るくらいにすごい技術を差し出した。
そして、ヒーロー関係の人と話すことがあった。
と、テンションの高くなるヒーローのクソ上司
この人はよくヒーローの愚痴を言っていた事がある
こういうことは大抵、ロクでもないこと
そして、相手の弱みとなるもの
は?
なんてった?
このクソ野郎、俺の技術を敵に使ってるってったか?
ふつふつと込み上げる殺意
俺は絶対に世のためになるからと言われて喜んで技術を差し出していたのに
そして、ここでした行動が、俺が後にヒーローから追われる様になるものとは知らずに
その場の感情に任せて行動をしてしまった
先生の本名?偽名?分かりましたね。
『医者』の姿の『先生』の名前募集しますのでコメントにお願いします。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。