第78話

# 77 "好きな人だから"
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2021/10/01 08:11 更新












2月に入って数日が経った。











青木 ころん
青木 ころん
さっむ!


.
橙入 ジェル
橙入 ジェル
最近尋常じゃないくらい冷えるよな
桃園 さとみ
桃園 さとみ
そうだな










寒い日が続くなか、











ポケットに手を突っ込むのが癖になってきた。











今季は雪は降らなかったが、









今頃降ってもおかしくないくらい今年一寒い時期。






















青木 ころん
青木 ころん
そいえばもらった?
青木 ころん
青木 ころん
あなたからバレンタイン
桃園 さとみ
桃園 さとみ
あぁ
橙入 ジェル
橙入 ジェル
今年もな
桃園 さとみ
桃園 さとみ
まぁ、普段料理してる俺からしたら
桃園 さとみ
桃園 さとみ
まだまだだったけどな
橙入 ジェル
橙入 ジェル
ちょっとさとちゃん笑
青木 ころん
青木 ころん
笑笑
青木 ころん
青木 ころん
でも年々上手くなってるでしょあなた
橙入 ジェル
橙入 ジェル
それは感じるわ
桃園 さとみ
桃園 さとみ
だな笑
桃園 さとみ
桃園 さとみ
出来はさておき、
桃園 さとみ
桃園 さとみ
くれただけでも嬉しいもんだな
青木 ころん
青木 ころん
絶対去年より嬉しいでしょさとみくん笑
桃園 さとみ
桃園 さとみ
黙れ笑









そりゃそうだ、去年の俺は












まだ自分の気持ちに気づいてなかった。















橙入 ジェル
橙入 ジェル
なぁ、さとちゃんってマフラー
橙入 ジェル
橙入 ジェル
ずっとそれだよな
青木 ころん
青木 ころん
確かに、中学の頃からじゃない?
桃園 さとみ
桃園 さとみ
あぁ、これは…












さかのぼること4年前


中1の冬

















プルルルル…
桃園 さとみ
桃園 さとみ
はいはーい、もしもし〜
桃園 さとみ
桃園 さとみ
ってあなた?
桃園 さとみ
桃園 さとみ
なんの用?



.
桃園 さとみ
桃園 さとみ
今からみんなで昼飯?
桃園 さとみ
桃園 さとみ
あー、ごめん
桃園 さとみ
桃園 さとみ
俺風邪ひいてて熱出てんだ
桃園 さとみ
桃園 さとみ
うん、そう











とある日曜、俺は熱を出した。












唯一の親、母さんは忙しく、












家に居なくて、












ひとり部屋にこもっていた。












今日は2月24日、俺の誕生日だった。















桃園 さとみ
桃園 さとみ
ろくでもない誕生日だな…












――――――――――――――――――――――――












あなた
風邪!?熱…!?
あなた
…分かった
あなた
お大事にね!
あなた
うん、じゃあまた!













断られてしまった。













まぁしょうがない、風邪なら












あなた
誕生日なのにな
あなた
よし…それなら











私は部屋を出てリビングに向かった。












あなた
お母さん!お願いがある!









――――――――――――――――――――――――













桃園 さとみ
桃園 さとみ
はぁ











体がだるい。












明日までには治ってくれよな。











今ごろあなたたちは楽しく昼飯か。
















ありがたい"おたおめライン"を返せる気力もなく、










少し寝ることにした。













桃園 さとみ
桃園 さとみ
ん…ってもう7時か…












気づけば6時間ほど寝ていた。













あと5時間で誕生日も終わりか…












そんなことを思いながらも、












今さら誕生日なんてどうでもよくなっている。












桃園 さとみ
桃園 さとみ
コンビニに夕飯買いに行くか〜









支度をして玄関を出た。












すると










そこには見知らぬ箱とその上には











紙ペラが置いてあった。












俺はその紙を拾うと、何かが書いてあることに気づく











桃園 さとみ
桃園 さとみ
さとみへ…あなたより…
桃園 さとみ
桃園 さとみ
ってあなたがこれを!?
桃園 さとみ
桃園 さとみ
なんだ…?












俺はいったん家の中に戻り、箱を開けてみた。










するとその中には、










グレーのマフラーと、便箋が入っていた。










便箋にはこう書いてあった。













                                                               あなた














.
桃園 さとみ
桃園 さとみ
桃園 さとみ
桃園 さとみ
今日って…
桃園 さとみ
桃園 さとみ
あなたらしいわ笑
桃園 さとみ
桃園 さとみ
しかも外に置いとくとか笑













気づけば俺は笑っていた、今日ではじめて。












ろくでもない、最悪だと思っていた誕生日は










あいつのおかげで少し、











いや、だいぶ











マシになったんだ。












桃園 さとみ
桃園 さとみ
これは、あなたに貰ったんだよ
橙入 ジェル
橙入 ジェル
そうだったんや〜!
青木 ころん
青木 ころん
だからずっと使ってるのね












あの出来事は、











きっとあなたにとっては些細なことで、











覚えてすらいないかもしれないけれど、











俺はあの時、なぜだか











すごく嬉しかったんだ。














もしかしたらもうすでにあの頃から










この気持ちは芽生えていたのかもしれない。

















――――――――――――――――――――――――









莉々華
莉々華
さとみくん、ただただいい人
すぎて…🤦‍♀️💍
次回はあの日の丁度4年後…👼🏻

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