帰り道
たしかに言った.....
少し泣きそうな声で言われた....
誰のことだろう....
名前を聞いた瞬間、胸がチクリとした..,
知らないはずなのに、知ってるような....そんな不思議な感覚....
『莉犬!!!!』
『莉犬くん!』
笑いあって、並んで歩く影...,
頭がまた痛んだ
りけんくんが俺を慌てて支える
息が少し乱れる
どうして.....???
俺はあの人たちの事なんて知らないはずなのに.....
その声が妙に必死で
俺は戸惑う
一瞬りけんくんは黙る
それから小さく笑った
その言葉に何も返せなかった
『幸せ』
俺は今幸せなのか?
優しいお母さんとお父さんがいて、
可愛い弟がいて
友達もできて...
学校にも行けて
これを幸せと呼ばないのなら、なんて言えばいいんだろうって話だ













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。