深澤side
あなたが今日も笑っていて、ほっとする。
数日前、いつもと違うあなたの事をなべに任せて以来、
やっといつものあなたが帰って気がした。
俺は普段本当に何にも気にしないで生きてるように見えるだろうけど、
実は意外にもメンバーの事はよく見てると思う。
生まれ持った才能なのかもしれないけど、
分かっちゃうんだよなぁ。
特に付き合いの長いこいつらの事は。
ほんで、なべは気づいてないだろうけど、
あなた、あなたの事、好きよね。
わかっちゃうんだなぁ〜、俺には。
…何なら俺も好きだし。
まぁ俺が名乗りをあげると
みんなが悲しい思いをするでしょうから?
波風立てぬが一番だね〜。
要するにね、
みんな好きすぎ。あなたの事。わら
スマホの画面にうつるブランドTシャツ。
結構ブランド主張の激しい柄のTシャツと
シンプルなワンポイントのTシャツ。
俺が買うなら迷わず前者だけど、
あなたが着るなら後者一択。
俺らの事務所は
先輩から後輩へ使わない服とか小物をお下がりで渡す習慣がある。
でも昔、俺とかなべが使ってたものをあなたが使っていたことで、
1部のファンの子達に叩かれたことがあった。
たぶん今なら、
俺らの関係性も浸透してるし
叩かれることもないと思うのだけど。
あなたがひどく傷ついた出来事だったから、
あなたにお下がりを渡さないルールは俺らの中で暗黙の了解となった。
振り入れの後、
3人で雑誌のインタビュー撮影。
趣味に関するインタビューを受けて、
それなりに楽しく撮影して、
終わって現場を出る頃にはもう日が暮れ始めていた。
双子、ねぇ。
確かにあの2人の空気感は近いものがある。
性格や見た目は全然似てないのにな。
そのあと
帰りはタクシーの予定だったけど、
車の佐久間が乗せてってくれるっていうから、
お言葉に甘えて佐久間カーで帰宅した。















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。