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第5話

5 . ちょっと待って!
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2021/04/02 01:05


「あのー、」


私の近くまで来たところで、ようやく口を開く。











「俺のところで働いて欲しいんだけど」










あなた「は??」


あなた「か、勧誘ってやつですか。」



「そういうこと。ホストとしてね」


あなた「ホスト...?」


やばいやばい。頭が追いつかない。

勧誘?それもホストの?え、私が?



「ちょっと、立って話したくないから。ついてきて。」


腕を引っ張って歩き出す。


あなた「と、友達が」


「あぁ、ごめんだけどバイバイして。」


後ろを向くと、真由美はもう居なかった。

心配しているとLINEに着信が入る。
真由美
先帰ってるよん♡
ホスト頑張れ〜

なかなかの煽りLINEに腹が立ちながらも、

男に手を引かれて歌舞伎町を早足で歩く。



「着いた...こっち来て」



ヘブン
店名は、ホストクラブ 「HEAVEN」


でかでかと看板が貼り出されている。

店内に入ると、男の大きい声が響いていた。



「え、誰すかあのイケメン」
「やばージャニーズみたい」


受け付けにいるホスト2人がこちらを見てくる。


初めて店の中に入ったが、あまり居心地がよくない。


若い男性らが酔っ払って、次へ次へと酒を手に取る。女性の方も酒を飲むなり謎のコールを歌いだす。

そんな空間だ。








「よし、準備できたから来て」


さっきの銀髪男がドアからひょこっと顔を出す。

個室の部屋に入るなり、男は話を始める。

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