りうside
ヒョンは活動を本格的に再開した。
だから朝から晩まで練習している。
だから最近は必然的に夜に仕事が回ってくる。
まあ、逆に昼はすることあんまり無いんだけどね。
これは出さないと、!
って思って全力疾走。
まあこれがまずかった訳で。
ゴミ出しは間に合ったんだけど、
ちょっとまずいなと思って気力で家に入った。
で、リビングに戻ろうとした時、
胸の奥で“バチン”と何かが弾けたように痛みが走った。
、やばっ、
痙攣も収まらないし、身体中痛い。
声にならない息。
両腕で自分の胸を抱きしめるようにして、
壁の角になだれ込んで全体重を預ける。
冷たい壁が、少しだけ安心できる…気がする。
――大丈夫、大丈夫。
薬、、
視界がじわじわ暗くなっていく中、必死にキッチンに置いておいた薬箱まで歩こうとする。
でも足がもつれて、膝が床に触れた瞬間、
硬い衝撃が響いた。
膝の痛みより、胸の圧迫の方がずっと強い。
呼吸がうまくできない。
天井が揺れて見え、心臓の鼓動だけが体中に響く。
何とか、取れた、、
薬を飲んで部屋の角で必死に耐えたら、
少しずつ胸の締めつけがましになった。
指先の痺れも、時間とともに薄れてきた。
時計を見たら、
ヒョンたちが帰ってくるまで1時間以上ある。
それまでに、ちゃんと全部終わらせないと












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。