向井side
おとんに車で送ってもらって思ったよりもはやめに着いた
阿部ちゃんが俺の分の駅弁を買ってきてくれるってことで俺は大ちゃんと椅子に座って待ってた
そしたらな、向かいに座ってたおばちゃんが話しかけてきてん…
帽子被ってても少し見えるピンクの髪の毛、周りに派手髪は大ちゃんくらいしかおらんかったから俺たちに話しかけてくれたんやってすぐ分かった
って俺の方見て微笑んだ
そろそろ、染め直さなあかんなぁ…
帰ったらやってあげな笑
ってそこから話が弾んでギリギリまで4人でお話ししてた
おばちゃんあるあるよな?こうやって知らん人でも話しかけてくれるんは笑
って差し出してきたのはすぐそこのお店か、自動販売機で買ったであろう水、
おばちゃんはなんでも物くれるからな…
俺も昔、知らんおばちゃんに「これでジュース買い!」ってお金もらったり、カバンの中に常に入ってる飴ちゃんもらったりしてたわ笑
と佐久間はすぐそこの自動販売機で同じものを買って、おばちゃんに差し出した
微笑ましい空間を見て阿部ちゃんと顔を見合わせて微笑んだ…
別れてから新幹線に乗り、途中で「飲んじゃお!」って嬉しそうに一口飲んでた
宮舘side
まぁ、決めつけるのはまだはやいか、、
ガチャ
翔太とふっかが後ろに乗り込んだところで急いで病院へ車を走らせた
もう…事故りそうで怖い………
車の音楽もなんか気分的にあれだと思って切った
何も喋ることなく、重い空気だけが漂っていた
おまけ
佐久間たちが駅のホームへ向かった後、あの女はおばさんに近づきお礼を言っていた
と女はおばさんのポケットに10000円を入れ、足早に去っていった
と、何も知らないおばさんは佐久間にもらった水を眺めて呟いた…
なぜ彼女自身で渡さず、自分自身に託したのか?
ずっと疑問に思っていながらも、佐久間の人柄の良さに心がほっこりしていた…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!