第28話

28話
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2022/12/14 07:41 更新
次の日の早朝にあなたと永瀬と小林は代表して親父さんと姐さんの見送りに行っていた
あなた
行ってらっしゃい!親っさん姐さん!
永瀬
二人とも楽しんできてください
姐さん
えぇ もちろんよ
行ってくるわね
親っさん
いい子にしてるんだぞ  あなた
小林、数日の間あなたを頼んだぞ
小林
はい!
あなたは俺が大切にしまーす!
笑顔であなたの肩を寄せて、あたかも婚約する時のような台詞を言った小林を親父さんは聞き逃さなかった
親っさん
わしはまだ認めてないぞ!
小林
何の事ですかー?
姐さん
まぁいいじゃない
ほら、行くわよ
その場は姐さんがなだめて、二人はとうとう行ってしまった
その後三人は事務所へ帰り、各々の仕事へと戻った




その日の夜になり、そろそろ小林の家へ行く時刻になっていたが、あなたは部屋の中で動けないでいた
組員・綾石
ねーねー俺の家じゃ駄目なのー?
あなた
駄目ですよ
もう小林さん家に行くって言いましたし…
綾石に親父さん達がいない間小林の家に泊まることを伝えたのだが、その事を言った途端それなら自分の家へ泊まればいいと肩をくんで絡んできたのだ
組員・綾石
えぇー
綾石があなたにべったりくっついて離れないでいると、小林が扉を開けて中に入って来た
ガチャ
小林
……おーいそろそろ行くぞー
中に入って来たのは小林だった
一瞬綾石をギロリと睨んだかと思えば、直ぐに表情を戻してあなたに声をかけた
あなた
はい!分かりました
あなた
綾石さん、私もう行くので…
組員・綾石
……分かったよ
綾石から解放されたあなたは小林のもとへ駆け寄った
あなた
(綾石さん、何で離してくれたんだろ?)
さっきまであんなに行かないでと粘っていた綾石が素直に離れた事を不思議に思ったあなただったが、次に小林がした行為によってそんな考えは吹き飛んだ
小林
あなた
あなた
はい、何で…


ちゅっ


名前を呼ばれて上を向こうとした瞬間、小林があなたの顎を掬い唇のすぐ隣にキスをした
あなた
は、へ……?
途端にあなたは煙が出そうなくらい顔が真っ赤になり、頭が回らなくなってしまった
小林はその様子を見て、ニヤついた目を綾石の方に向けた
組員・綾石
チッ!
二人の様子を見ていた綾石は怪訝そうな顔をして、部屋から出ていった
あなた
あや、綾石さん
小林
放っとけってーあんなやつ
あなた
でも…
小林
大丈夫だってーほらほら行くぞー
小林はあなたの手を引っ張って、事務所を出ていった






事務所を出たあなたは、ふと疑問に思ったことを小林に聞いていた
あなた
ところで小林さん、何で帰るんですか?
小林
んー?バイク
あなた
え、おっと!
小林があなたにヘルメットを投げ渡した
あなた
小林さんバイク乗れたんですね!知らなかったな~
小林
まーなー
二人がヘルメットを装着し、バイクに乗った小林に続いてあなたがその後ろに座った
あなた
安全運転でお願いしますね
小林
分かってるってー……たぶん
あなた
今怖い言葉が聞こえた気がするんですが…
小林
腰に腕回しとけよー
あなた
あの、人の話を
小林
行くぞー!
話を遮るようにして、バイクのエンジン音が鳴った

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