第26話

26話
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2022/10/25 09:00 更新
「好きだ」
それは、あなたが寝ているのを良いことに告げた言葉だった。
起きていた時に言っても彼女を困らせるだけ、そう思っていた
好きという気持ちを吐き出してしまえば楽になると思ったのだろう。だが、小峠は心の奥で締め付けられる感覚があった
小峠はその感覚を見て見ぬふりをし、ため息をついた
小峠
(今思えば、最初に会った時から俺はあなたに興味があったんだな…)
ベッドの端に腰を下ろしてあなたを見るその目は愛しい者を見る目だった
前髪を分け彼女の額にキスを落とした

それでも尚、起きない彼女に小峠は少し不安を覚えた
小峠
(この調子じゃ本当に他の男襲われるぞ…)
再度ため息をついた小峠は、ゆっくりと立ち上がりドアに向かって歩きだした
ドアノブに手をかけた時、あなたの方を一度振り返った
まだ寝ているかを確認してドアへと向き直り、起きないようにそっと扉を開けて何も言わずに部屋を出た。







小峠が出て行って数分経った後、何も知らないあなたがむくりと起き上がった
あなた
(あれ?布団…誰かかけてくれたのかな)
ぼやけた頭でそんなことを考えているとノックする音が聞こえた
姐さん
あなた、入ってもいい?
あなた
あ、はーい
眠い目をさすってベッドから降りた
それと同時に姐さんが部屋に入ってきた
あなた
どうしたんですか?
姐さん
急で申し訳ないけど、あなたは先に家に帰っていてくれるかしら?
あなた
え、でも…
姐さん
少し急用が出来てしまっただけだから
そう言って姐さんは心配させないように優しく微笑んだ
あなた
はい…分かりました
姐さん
もう車は出しているから
じゃあまた後でね
姐さんはそれだけ言うと早足で戻って行った
あなた
(どうしたんだろう?)
考えてもしょうがないと思い、あなたも部屋を出た
事務所の出入り口へ向かう最中青いスーツを来た男性にぶつかった
あなた
ご、ごめんなさい!
???
いいんだいいんだ!
それより、怪我はないか?
(この子が親父の言っていた子か…?)
あなた
は、はい(優しい人で良かった!)
その後、青いスーツの男性と別れ事務所を出た




外では下っ端が運転する車が停まっていた
下っ端
あ、あなたちゃーん!
ぶんぶんと喧しいくらいに手を振っている下っ端に対して同じく手を振り返した
車に乗った二人は天羽家へ向かった

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