第5話

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2025/08/27 10:10 更新








甘露寺 蜜璃
   本当に心配してたの !   
甘露寺 蜜璃
   焦って蝶屋敷に連れてきちゃったし…   






涙目になりながら私の手を握ってそう話すこの人

そういえば、あの時は名前を聞けなかったため

まだこの人の名前を知らないことに気付く

流石に恩人の名前を知らないのも失礼だと思い

手を握られたことに戸惑いつつ口を開く






あなた
   あの 、先日はありがとうございました   
あなた
   名前をお聞きしてなかったですよね   
甘露寺 蜜璃
   あ 、そうだった !   
甘露寺 蜜璃
   甘露寺蜜璃です 、よろしくね !   
あなた
   蜜璃さん…   






名前までも可愛らしい蜜璃さん

でも、あの日鬼から私を守ってくれたということは

きっと蜜璃さんはとても強い人なんだろう

この華奢な体からは想像もつかないが

あの日の蜜璃さんの姿を思い出せば納得してしまう








蝶のように軽やかに舞いながら鬼を狩る姿は

あんな危険な場には似合わない言葉だろうが

今まで見たどんなものよりも美しかった







私も蜜璃さんのように強くなって、人を守れたら

誰かに愛されるような人になれるのだろうか

誰かを愛せるようになるのだろうか







不確定な未来を思い描くほど余裕がある訳ではない

だけどどうしても心が高ぶって仕方がない

ずっと求めてきたものにやっと手が届きそうなのに

見て見ぬふりをして生きていくことなんて出来ない






あなた
   …あの 、蜜璃さん   
あなた
   私も鬼殺隊になれますか… ?   
甘露寺 蜜璃
   へっ ?   

















***









甘露寺 蜜璃
   遠慮しないで食べてね !   
あなた
   は 、はい   






蜜璃さんは私が鬼殺隊になれるかと聞いた時

驚いた顔をした後に少し悲しそうに微笑み

私の手を引いて甘味処に連れてきてくれた





甘味処…来たのはいつぶりだろうか

最近は外に出ることも億劫になっていたから

尚更久しぶりな感じがする






でも蜜璃さんは何故私をここに連れてきたのだろう

甘いものは好きだけど、意図が全く分からない

両親を失くした私を慰めるためなのだろうか

それなら申し訳ないことをしたかもしれない




私は両親を失くしても悲しいとは思えていないから








あなた
   あの 、何故私をここに ?   
甘露寺 蜜璃
   …私ね 、食べるのが大好きなの   
甘露寺 蜜璃
   もちろん食べてる所を見ることもね   
甘露寺 蜜璃
   だけど鬼殺隊に入ってしまえば 、   
甘露寺 蜜璃
   こうしてご飯を食べることも   
当たり前じゃなくなるの
甘露寺 蜜璃
   私たちに明日は来ないかもしれない   






そう真剣な顔で言葉を紡ぐ蜜璃さんは

きっと私に鬼殺隊に入ってほしくないのだろう

恐らく鬼殺隊の人はあの鬼を狩ることが任務

それは全然安全な任務ではなくて

必ず危険が伴うということは私にもわかる







だからそう簡単に了承することが出来ないのだろう

私に命を背負う覚悟があるか分からないから

明日が来ない恐怖に耐えられるか分からないから






だけど私も生半可な覚悟で言った訳ではない

命を捨てる覚悟ならとっくに出来ているのだから






あなた
   私はこの身がどうなろうと構いません   
あなた
   ただ 、蜜璃さんのような人になりたい   
あなた
   私も誰かを救える力が欲しいと   
あなた
   あの日の夜に思ったんです   
あなた
   この決心は揺らぎません   






蜜璃さんが真剣な眼差しでこちらを見ている

私なりに覚悟を見せたつもりだが

蜜璃さんがどう解釈したかは分からない

強く握った拳に力が入り、熱が込もっていく






あなた
   もう誰にも 、あんな思いはさせない   
甘露寺 蜜璃
   …そっか 、分かった !   
甘露寺 蜜璃
   あなたちゃんがそこまで言うなら   
甘露寺 蜜璃
   私は全力で手助けするよ !   











嗚呼、ごめんなさい蜜璃さん

私は恩人である貴女にすら嘘をついてしまった

そんな綺麗な理由で鬼殺隊になりたいわけじゃない
のに











愛されたいと、思ってしまっただけなのに

















***



お気に入り40⇡ありがとうございます😭💖


まさか短期間でこんなに沢山の方に見て貰えるとは…



これからも頑張りますのでご愛読よろしくお願いします!













交換宣伝です!



タイトルから分かりますよね、神作だって


読まないという選択肢は無いです!是非!




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