🐰「はぁー」
とため息を付きながら席を立つ。
今は、丁度六時半くらい。
まあ、昨日に比べたら全然良いほうだな。
そう、何故か今日は仕事を押し付けられなかったのだ。
理由は知らないが、まあ、疲れないのが一番だなぁと、今となっては思う。
さて、帰ろう。
仕事が片付いた以上、もう会社にいる意味はない。
隣で、書類と悪戦苦闘しているジフには申し訳ないが、先に退散させてもらうとしよう。
🐰「んじゃあ、俺帰るな。」
そう言っても、ジフから返事は帰ってこなかった。
いつもよりも切羽詰まった表情でパソコンの画面に顔を近づけている。
きっと仕事が忙しいのだろう。
今日も、先輩と何か打ち合わせしてたし・・・
コイツには気の毒だが、自分で選んだ道なのだ、俺は何も関係ない。
なんてカッコつけて会社を出たのは良いものの、帰る人が居ないと考えると、
何となく、不思議な気持ちになる。
寂しい・・・
🐰「違う・・・寂しいじゃない・・・・」
寂しくなんか無い・・・別に、
🐯「あれ?ジョングガ??」
寂しくなんか・・・
🐰「、どうしたんですか?テヒョンさん??」
寂しくなんか、無いんだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。